アク抜け

アク抜けとは、株価がある一定の価格を超えると、その価格帯での株価の変動が大きくなる現象のことを指します。具体的には、ある銘柄の株価が100円から150円まで一気に上昇し、その後は150円を超えると急激に上昇する場合、150円がアク抜け価格となります。

アク抜けが起こる理由は、その価格帯が投資家にとって注目される価格帯であるためです。例えば、ある企業が業績を改善し、それまでの株価よりも高い価値があると判断された場合、投資家はその企業の株式を買いたいと考えることがあります。この場合、投資家たちは、株価が上昇すると思われる価格帯に注目することになります。そして、その価格帯に到達すると、株価の上昇期待から買い注文が急増し、株価が急騰することがあります。

アク抜けは、株価の上昇期待から投資家が買いに走ることにより、株価が急騰することがあるため、投資家にとっては利益を得るチャンスとなります。しかし、アク抜けが起こった後は、株価の変動が落ち着き、しばらくは価格帯内での値動きが続くことが多いため、慎重に投資判断を行う必要があります。

なお、アク抜けは一定の価格帯で発生することが多いため、株式市場では一定の価格帯を「ラウンドナンバー」と呼ぶことがあります。たとえば、100円、200円、300円など10の倍数や100の倍数などがラウンドナンバーとなります。