スプレッド

スプレッドとは、外貨の売値と買値の差額のことを指します。FX取引においては、スプレッドが狭い通貨ペアのほうが有利に取引ができます。スプレッドの表示単位には、「銭(せん)」と「pips」があります。日本円を含んだ通貨ペアでは「銭」が、日本円を含まない通貨ペアでは「pips」が用いられることが多いです。

スプレッドが狭い通貨ペアの方が有利な理由は、スプレッドが狭いほど、取引コストが低くなるためです。

例えば、USD/JPYのスプレッドが0.5銭で、あるFX会社で1万ドル分のUSD/JPYを買う場合を考えてみましょう。この場合、1ドルあたりの価格は現在のレートで約108円なので、1万ドル分を買うと108万円が必要になります。

この時、スプレッドが0.5銭ということは、売値と買値の価格差が0.5銭となります。つまり、このFX会社ではUSD/JPYを買う場合は、1ドルあたりの買値が108.005円となります。

このため、1万ドル分のUSD/JPYを購入する場合は、以下のようになります。

・売値:1ドルあたりの価格 x 購入数量 = 108.000円 x 10,000ドル = 1,080,000円

・買値:1ドルあたりの買値 x 購入数量 = 108.005円 x 10,000ドル = 1,080,050円

このように、スプレッドがあるために、同じ数量のUSD/JPYを購入しても、売値と買値の価格差分の分だけ余分にコストがかかってしまいます。

スプレッドはFX提供会社によって異なるため、スプレッドの狭さはFX取引業者選びにおいて重要な要素となります。取引量や頻度、スタイルに合わせて、スプレッドが狭いFX業者を選ぶことがコスト削減につながります。