フィボナッチ

フィボナッチ分析

フィボナッチは、数学者レオナルド・フィボナッチが紹介した数列で、その数列は次のように表されます。

0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, …

この数列は、最初の2つの数字が0と1で始まり、それ以降の数は直前の2つの数の和となります。フィボナッチ数列は自然界のさまざまなパターンで現れることが知られており、金融市場でも特定のパターンや比率を見つけるために使用されています。

 

株価分析においては、フィボナッチ比率とフィボナッチリトレースメントが一般的に使われます。

フィボナッチ比率は、数列内の隣り合う数値の比率を計算することで得られます。特に重要なのは、隣り合う数値の比率が約0.618、または61.8%に近づくという性質です。これは「黄金比」とも呼ばれ、美しさやバランスと関連するとされています。

フィボナッチリトレースメントは、株価の上昇や下落の後に相場がどの程度反発または下落するかを測定するために用いられます。これは、株価の動きが一定の比率で戻るという考えに基づいており、フィボナッチ比率がその根拠となっています。

フィボナッチリトレースメントの計算方法は以下の通りです。

  1. 株価の上昇または下落の最高値と最低値を特定します。
  2. その範囲にフィボナッチ比率を適用し、次のリトレースメントレベルを計算します。
    • 23.6%
    • 38.2%
    • 50%
    • 61.8%
    • 76.4%

これらのレベルは、株価が反発または反落するポイントとして機能することがあります。

トレーダーは、これらのリトレースメントレベルをサポートやレジスタンスとして利用し、エントリーや出口のタイミングを決定するために使用します。ただし、フィボナッチリトレースメントは他の分析手法と併用することで、より効果的なトレード戦略を立てることができます。