上場廃止

上場廃止とは、ある企業が証券取引所から株式などの証券の上場を取り消されることを指します。上場廃止には、自主的に上場廃止を申請するケースと、証券取引所から上場廃止を決定されるケースがあります。

自主的に上場廃止を申請する場合は、企業が自主的に上場廃止の申請を行い、証券取引所の審査を経て上場が取り消されます。自主的な上場廃止は、企業が経営環境の悪化や業績不振などによって、上場維持に必要な要件を満たせなくなった場合などに行われることが多く、投資家にとっては、企業の業績や経営状態に対する懸念が高まることになります。

証券取引所から上場廃止を決定される場合は、証券取引所が上場規則に基づき、企業が上場維持に必要な要件を満たせなくなった場合、または企業が不適切な情報開示などの行為を行った場合などに、上場廃止を決定します。証券取引所からの上場廃止は、投資家にとって、企業の信用力や情報開示の信頼性に対する懸念が高まることになります。

なお、上場廃止後も、企業は株式を発行し続けることができますが、上場廃止によって、証券取引所での売買ができなくなり、流動性が低下することになります。また、企業の業績や経営状態に対する投資家の不信感が高まり、株価の下落などの影響が出ることがあります。