「公開買い付け（tender offer）」とは、買い手が株主に対して、一定の価格で株式を買い取ることを提案し、株主が自由に応じることができる買収手法の一つです。公開買い付けは、企業が他社を買収する際に用いられることが多く、買収企業が少数の株主から大量の株式を買収するために利用されます。
公開買い付けを行う場合、買収企業は、買収価格、買収対象の株式数、買収期間などの条件を提示します。株主は、自己の意思で応じるか否かを決定し、買収価格に同意することで、自己が保有する株式を買収企業に売却することができます。
公開買い付けは、買収企業が買収対象企業の株式を大量に買い取るため、買収企業の株式保有率が急速に増加することがあります。買収企業が買収対象企業の株式の過半数を保有することで、支配力を握り、経営権を獲得することができます。
公開買い付けは、買収企業が目標とする株主の同意を得ることが必要です。買収企業が買収対象企業の株式を大量に買い取るため、買収価格が適正かどうかを判断することが重要です。また、買収対象企業が競合他社からの買収オファーを受ける場合には、買収企業が公開買い付けを行う前に、買収価格の見直しや買収条件の改善が必要となることがあります。
