内部取引規制

内部取引規制とは

内部取引規制とは、企業の内部者情報に接する立場にある役員や社員が、その情報を利用して株式などの売買を行うことを禁止する金融商品取引法に基づく規制です。

このような取引が行われると、一般投資家との不公正が生じ、証券市場の公正性・健全性が損なわれるおそれがあるため、規制されています。

インサイダー取引の定義

内部取引規制で問題視しているのが「インサイダー取引」です。

インサイダー取引とは、会社の内部者情報を利用して、その情報が公表される前に株式などの売買を行うことを指します。インサイダー取引は、一般投資家との不公正が生じるため、金融商品取引法によって厳しく規制されています。

情報受領者も規制の対象

内部取引規制は、会社の役員や社員だけでなく、会社から未公表の重要事実を知らされた投資家も対象となります。つまり、情報受領者もインサイダー取引規制の対象となるため、内部情報に触れた場合は注意が必要です。

規制違反の罰則

内部取引規制違反には罰則が課せられます。

具体的には、インサイダー取引によって不当な利益を得た場合には、その利益相当額の支払いや懲役刑、またはこれらの組み合わせが科せられることがあります。

また、企業側も内部取引規制違反に対して厳しく対応し、業務上権限を持っている者に対しては厳重な監視が行われることがあります。