比例配分

比例配分(ひれいはいぶん)について

比例配分とは?

比例配分とは、特定の量をあらかじめ定められた比率に従って分配することを意味します。

株式取引においては、板寄せやザラ場で売買が成立しない場合や、ストップ高やストップ安の値幅制限に達した際に、売買注文数が大幅に一致しない状況で、取引所が採用する対応策を指します。

通常、売りと買いの株数が一致するポイントで株価が決定されますが、売買のバランスが大きく崩れて値幅制限に達した場合には、売りと買いの株数の比率に応じて株価を決める方法が比例配分です。

比例配分の具体例

例えば、買い注文が非常に多く、逆に売り注文が少ない場合、売り注文数に限定して売買を成立させます。

そして、各証券会社の注文数に比例して株を分配することになります。各証券会社は、時間優先制や抽選方式など、独自の社内ルールに従って投資家へ株を割り当てることになります。

ストップ高・ストップ安比例配分

比例配分は、ストップ高の場合とストップ安の場合でそれぞれ異なる名称がつけられます。ストップ高の際に実施される比例配分を「ストップ高比例配分」と呼び、一方、ストップ安の際に実施される比例配分を「ストップ安比例配分」と称します。