現渡し
現渡しは、信用取引の決済方法の一つで、売り建てた株式の決済を行う際に、差額決済ではなく、手持ちの株式を利用する方法です。この手法は「品渡し」とも呼ばれます。
現渡しのメリットとデメリット
現渡しには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット：株価が上昇した場合、保有株の価値が増加し、空売りでの損失を相殺できる。また、買い戻し手数料が不要になる。
- デメリット：株価が下落した場合、保有株の価値が減少し、空売りでの利益が相殺される。また、現渡しには手続きが必要で、手間がかかることがある。
現渡しの手続き
現渡しを行うには、以下の手続きが必要です。
- 空売り建玉があることを確認し、手持ちの現物株が同銘柄・同株数であることを確認する。
- 証券会社に現渡しの手続きを依頼する。手続き方法は証券会社によって異なるため、事前に確認が必要です。
- 手続きが完了したら、空売り建玉は現物株で返済され、決済が完了します。
現渡しは、信用取引において株式の売買を行う際の決済方法の一つです。株価の変動によっては、現渡しを利用することで損失を相殺できる場合があります。
