精算機関

精算機関とは、取引所や市場で行われる取引において、当事者間の取引決済の信用リスクを回避するために決済の仲介を行い、信用リスクの保証業務を担う機関のことを指します。

精算機関は、投資家や取引業者が取引を行った場合、当事者間で取引が成立した後、清算機関を介して決済が行われます。

つまり、購入した証券や商品先物の売却や、逆に、売却した証券や商品先物の購入が実現する際に、決済機関が中間に介入して信用リスクを回避し、取引を円滑に行うためのサポートを行うことになります。

精算機関が行う主な業務には、取引の清算・決済、保証金の受け取り・返却、利息や配当金の支払いなどが含まれます。また、精算機関は、取引の透明性や安全性を確保するために、取引ルールや規則の策定、適用の監視や証拠金管理、リスク管理などの業務も行っています。

日本の証券市場では、証券やデリバティブ取引の清算機関として、日本証券クリアリング機構(JSCC)が、商品先物の清算機関として、日本商品清算機構(JSCC)が業務を担っています。これらの機関は、投資家や取引業者にとって重要な役割を果たし、安全な取引の実現に貢献しています。