銀行金利

銀行金利とは、銀行が貸し出しを行う際に設定する利率のことを指します。銀行金利には、預金金利と貸出金利の2種類があります。

預金金利とは、顧客が銀行に預けたお金に対して支払われる利息のことで、一般的には預金額が多いほど高い金利が適用される傾向があります。ただし、現在の低金利環境下では、多くの銀行が預金金利を低く設定しています。

貸出金利とは、銀行が融資を行う際に設定する利率のことで、銀行が貸し出すお金のリスクに応じて設定されます。つまり、貸し出し先の信用力が高ければ低い金利で融資を受けることができ、逆に信用力が低ければ高い金利で融資を受けることになります。

銀行金利が決まる仕組みは、中央銀行による金融政策が大きな影響を与えます。中央銀行は、物価安定や経済成長を目的に、政策金利を調整します。

政策金利が上昇すると、銀行が中央銀行から融資を受ける際の利率も上昇し、その分貸出金利も上がる傾向にあります。逆に、政策金利が下がると、銀行が中央銀行から融資を受ける際の利率も下がり、貸出金利も下がる傾向があります。

また、銀行の貸出金利は、市場金利にも影響を受けます。市場金利は、債券やコール市場などで決定される利率で、長期金利や短期金利など、様々な種類があります。市場金利が上昇すると、銀行の貸出金利も上昇する傾向があります。

最近まで日本でもマイナス金利が導入されるなど、金利環境は複雑化しています。