「一括決済（いっかつけっさい）」とは、株式取引において、複数の銘柄を同時に売買し、その売買の決済を一度に行うことを指します。複数の銘柄を個別に売買する場合と比べて、手数料や時間の削減が可能となります。
例えば、複数の銘柄を保有している場合、そのうちの一部を一括で売却したい場合などに利用されます。また、日経平均株価やTOPIXなどの指数先物やオプションなども、一括決済が可能な金融商品となっています。
一括決済を行う場合、個別の銘柄ごとに売却注文を出すのではなく、複数の銘柄を同時にまとめて決済するための注文を出します。例えば、日本の証券取引所である東京証券取引所では、「IFDOCO注文」と呼ばれる注文方法を利用することで、一括決済が可能となっています。
一括決済を行う場合には、複数の銘柄の売却額が想定よりも少なくなることがあるため、損失が出る可能性があります。そのため、リスク管理をしっかり行い、投資判断を行うことが大切です。
