信用取引残高

信用取引残高(しんようとりひきざんだか)」とは、証券会社が提供する信用取引において、投資家が保有している建玉(買い建てまたは売り建て)の総額を指します。つまり、株式を借りて売却した場合の未決済建玉と、株式を借りて購入した場合の未決済建玉の合計額を表します。

信用取引残高は、市場の健全性を示す指標の1つとされています。信用取引残高が多くなると、投資家のレバレッジ(借入金に対する保有資産比率)が高まり、市場の不安定化や急落リスクが高まることがあります。逆に、信用取引残高が少ない場合は、市場の動きが鈍くなることがあります。

日本では、東京証券取引所において、信用取引残高が毎週木曜日に発表されています。また、日本証券業協会によって、信用取引残高のデータも公開されています。

投資家は、信用取引残高の動向を注意深く観察し、市場の流れを把握することが重要です。信用取引残高が増加している場合は、市場の動向に注意を払い、リスク管理を徹底する必要があります。