踏み上げ

踏み上げ(または、株価踏み上げ)とは、株式市場において、意図的に株価を上昇させる行為を指します。これは、株価操作とみなされることが多く、一般的には違法とされています。踏み上げが行われる理由としては、主に以下のようなものが挙げられます。

  1. 自社株の価値を高めるため 企業が自社株価を上昇させることで、株式市場からの評価を高めたり、資金調達を円滑に行ったりすることが目的です。
  2. 株価指数連動型投資信託(ETF)やインデックスファンドなどの需給を利用するため 一部の投資家が、これらのファンドが自動的に株を買う仕組みを利用して、株価を意図的に上昇させることが目的です。
  3. 空売りポジションを損切りさせるため 空売りを行っている投資家が損切りを迫られるように、株価を上昇させることが目的です。

株価踏み上げが行われる際の典型的な手法は、大量の買い注文を出して需給バランスを崩すことです。これにより、株価が上昇し、他の投資家も買いに動くことで、さらなる株価上昇が引き起こされることがあります。

ただし、株価操作は市場の公正性や透明性を損なうため多くの国では規制されています。例えば、日本では、金融商品取引法によって株価操作行為が禁止されています。