TMA

三角移動平均線(TMA)は、テクニカル分析における滑らかなトレンド指標です。

単純移動平均(SMA)のデータポイントをさらに平均化することで、より滑らかなトレンド線が描かれます。

TMAは、価格変動のノイズを軽減しトレンドの方向性を把握するのに役立ちます。中長期的な投資判断や、トレンド転換ポイントの特定に有用ですが、短期的な取引には適していません。また、TMAは遅れ指標であるため、将来の価格変動を予測する際には注意が必要です。

計算式ですが、まず単純移動平均(SMA)が必要です。SMAは、指定された期間内の価格を合計し、その期間の日数で割ることで計算されます。

次に、SMAを用いてTMAを計算します。TMAは、SMAの各データポイントに対して、さらに指定された期間のSMAを平均化します。これにより、TMAが滑らかなトレンド線を描くことができますが、最新価格の条件によりリペイントが起こります。

具体的な計算式は以下の通りです。

  1. SMA(n) = (P1 + P2 + … + Pn) / n
    • n: 期間(日数)
    • P1, P2, …, Pn: 価格データ
  2. TMA(n) = (SMA1 + SMA2 + … + SMAn) / n
    • n: 期間(日数)
    • SMA1, SMA2, …, SMAn: 単純移動平均のデータポイント