個人型確定拠出年金

個人型確定拠出年金(DC)」は、日本における年金制度の一つで、個人が自己の意思に基づいて加入し、退職後に一定の期間にわたって年金受給ができる制度です。厚生労働省が2017年に改正年金制度の一環として導入されました。

個人型確定拠出年金は、加入者が毎月一定の金額を積み立て、その積立金を運用して将来の年金受給資金を準備する仕組みです。運用される資産は、主に株式、債券、不動産などの投資信託や、投資信託に投資するための生命保険などがあります。運用成績に応じて、将来の年金額も増減するため、運用成績の良い商品を選ぶことが大切です。

個人型確定拠出年金は、企業型と個人型の2つのタイプがあります。企業型は、企業が従業員に対して加入を勧め、企業が運用会社を選定する場合が多く、掛金を会社が負担する場合があります。個人型は、個人が自分自身で加入する形態であり、掛金は自己負担となります。

個人型確定拠出年金は、個人の自己責任で加入するため、将来の年金受給資金の準備には自己責任を持って取り組む必要があります。しかし、国の税制優遇措置を受けられるため、老後資金の準備に向けた貯蓄手段の一つとして注目されています。