「コンプライアンス（compliance）」とは、法令や社内規定、倫理規範などに従い、適切かつ正当な行動をとることを指します。企業や金融機関、医療機関、教育機関、官公庁など、あらゆる組織において重要な考え方となっています。
コンプライアンスには、法令遵守に加え、企業倫理、社会的責任、情報管理、個人情報保護などが含まれます。具体的には、不正行為の防止、内部統制の強化、情報漏洩の防止、取引先や社員の教育・研修、社員のモラル向上などが挙げられます。
また、企業においては、コンプライアンス違反が発生すると、法的責任だけでなく、企業イメージやブランドイメージの低下、信頼関係の失墜など、経営に深刻な影響を与えることがあります。そのため、コンプライアンス体制を整備し、徹底することが重要となります。
金融業界においては、金融商品取引法や証券取引法などの法令に加え、自主規制機関による規制もあります。金融機関や証券会社は、顧客に対する適切なアドバイスや情報提供、取引履歴の適正な管理など、多岐にわたるコンプライアンスに対応する必要があります。
