コンバージョンファクター

コンバージョンファクター(conversion factor)」とは、債券先物やオプション先物などの金融商品において、実際の債券や株式を代表する「純資産価値」を算出するための係数のことを指します。

例えば、債券先物においては、実際の債券の価格に影響を与えるキャッシュフロー(クーポンや満期利回りなど)を反映した「純資産価値」を算出するために、コンバージョンファクターが利用されます。債券先物においては、コンバージョンファクターは、債券の価格と純資産価値との比率として表されます。例えば、コンバージョンファクターが1.2の場合、債券先物1枚につき、債券の価格の1.2倍の純資産価値が含まれることを意味します。

コンバージョンファクターは、各金融商品において異なり、通常は証券取引所などから定期的に発表されます。コンバージョンファクターは、投資家が実際の債券や株式の価格に近い「純資産価値」を算出することに役立ち、リスク管理やヘッジ取引に活用されます。