「建玉（たてぎょく）」とは、金融商品取引において、売買取引が約定しているにもかかわらず、まだ反対売買が行われていない未決済の部分を指します。主に信用取引や先物取引、オプション取引などで発生します。買い付けとなっている建玉を「買い建玉」、売り付けとなっているものを「売り建玉」といいます。
建玉は、取引約定後に残っているため、相場の変動によって増減します。そのため、建玉の総数は市場参加者にとって重要な指標の一つであり、売買高や人気を計る目安となっています。
例えば、株式市場において、ある銘柄の買い建玉が多く、売り建玉が少ない場合には、その銘柄が人気が高いことが示唆されます。また、逆に売り建玉が多く、買い建玉が少ない場合には、市場参加者のその銘柄に対する不安感が高いことが考えられます。
