短期金利の概要と代表的な例
短期金利とは、償還期間の短い債券や、期間の短い金融資産および負債の金利を指します。
通常、1年以下の期間を持つ金利が短期金利とされ、1年超の期間を持つ金利は長期金利と呼ばれます。短期金利と長期金利の対義語は、それぞれ長期金利と短期金利です。
短期金利の具体例
銀行の普通預金金利
普通預金の金利は、短期金利の一例です。普通預金の利息は通常、年2回振り込まれますが、計算は毎日行われています。これは期間が1日の短期金利と考えられます。
無担保コール翌日物
日本においては、無担保コール翌日物が短期金利の代表例とされています。これは、銀行間で資金融通を行うコール市場において、無担保で翌日返済の借り入れが行われる金利です。
国庫短期証券(短期国債)
国庫短期証券(短期国債)も、短期金利の一例です。これは、国が発行する短期の債券の金利を指します。
有担保の翌日物
無担保物より古くからあった有担保の翌日物も短期金利の一例です。
現先市場の金利
現先市場 の金利には、現先レート、CDレート、FB(政府短期証券)レートがあり、これらも短期金利の一部です。
これらの具体例からもわかるように、短期金利は金融市場において様々な形で存在し、金融機関や投資家にとって重要な情報源となっています。
短期金利の動向は、経済の先行きや金融政策のあり方を予測する上で重要な指標となります。