比例配分の基本概念
- 定義: 比例配分は、新規株式公開(IPO)や増資の際に、応募者数が募集株数を上回った場合に用いられる株式の割当方法です。
- 目的: 応募者の申込株数に応じて、公平に株式を割り当てることを目的としています。
手順
- 申込株数の合計を算出: 全応募者の申込株数を合計します。
- 配分率の決定: 募集株数を全応募者の申込株数の合計で割り、配分率を求めます。
- 割当株数の計算: 各応募者の申込株数に配分率を掛けて、割当株数を決定します。
計算例
- 募集株数: 10,000株
- 応募者A: 5,000株申込
- 応募者B: 3,000株申込
- 応募者C: 2,000株申込
- 全応募者の申込株数の合計: 5,000 + 3,000 + 2,000 = 10,000株
- 配分率の計算: 10,000 ÷ 10,000 = 1(100%)
- 各応募者への割当株数:
- 応募者A: 5,000 × 1 = 5,000株
- 応募者B: 3,000 × 1 = 3,000株
- 応募者C: 2,000 × 1 = 2,000株
特徴と注意点
- 公平性: 応募者は自分の申込株数に応じて株式を受け取るため、公平な配分が行われます。
- 希望株数の不確実性: 応募者が多く、募集株数が限られている場合、希望する株数が得られないことがあります。
このように、株の比例配分は公平な株式の割当てを実現するための重要な方法です。応募者はその特性を理解し、申込を行うことが重要です。