サヤ取り実践

サヤ取りで負けている人は正規分布していないデータを使っている

正規分布
yuki
yuki
本日は株のサヤ取りをするにあたって重要な考え方である「正規分布」についてお話したいと思います
カオチャイ
カオチャイ
当HPで推している株のサヤ取りBLSシステムでも重要な考え方なので、ぜひ最後まで読んでもらえたらと思います

相場はランダムの中の規則でトレードする

トレードの世界にはランダムウォーク理論というものがあります。

これは「相場は不規則であり予測はできない」というもので、賛否両論ある考え方です。

「相場がランダムなら実際に勝っている人がいる事実はどう説明するんですか?」という疑問も出てきますし、最新のビックデータの解析では、「相場は完全なランダムではなく、わずかに規則を持っている」という話もありますが、ここでは「相場はほぼランダムである」と一定の支持を得ている考えを前提に、なぜサヤ取りで勝てないのかを解説していきたいと思います。

相場はランダムと考えないバリバリのテクニカル派の方にも知っておいて欲しい内容なのでぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

正規分布しているとは?

正規分布wikipediaより「正規分布」

上記の画像ですが、平均値を中心にして左右対称に、そして端へ行くほどボリュームが少なくなるデータで、これを「正規分布している」といいます。

代表的なものですと人間の身長や体重などが正規分布しているデータと言えます。

例えば上記が日本人男性の平均身長だとすると、中央から左右34.1%に170センチ前後の方が集中し、左にいけば行くほど身長が低く、例えば-3σ(0.1%)まで行くと身長150センチくらいでしょうか。

逆に+3σまで行くと身長190センチ以上となりかなり人数は少なくなりますが、これは実生活の経験から皆さんもなんとなく感覚で分かるかと思います。

 

ガルトンボードで正規分布を視覚的に見てみよう

さて、もう少し正規分布をわかりやすくするために見ていただきたいのが、下記のガルトンボードというおもちゃの動画です。

 

ガルトンボードは一番上から小さな球を流すと12段に別れた杭に当たりながら下に散らばっていきます。

球は杭に当たるたびに1/2の確率で左右に別れていき、最終的には下の溝に溜まっていきます。

これが何を意味しているかと言うと、例えば杭に当たるたびに右→右→右→右→右→右→右→右→右→右→右→右とすべて右へ転がった球は一番右側にはいり、逆に左→左→左→左→左→左→左→左→左→左→左→左と転がった球は一番左にはいりますが、杭に球があたって転がる方向は1/2の確率で左右に分かれますので、端っこに流れるのはかなりレアな現象ということはわかっていただけるかと思います。

カオチャイ
カオチャイ
ローソク足で言うと、12本連続で陽線がでるような感じですね。

 

では中央に集まる球はどういう動きをしているかと言いますと、右→左→右→左の繰り返しでもいいですし、右→右→左→左→右→右→左→左のような動きでもだいたい中央に入ります。

基本的に球の分岐は右か左かの2択なので、多く分岐があればあるほど50%に収束します。

ガルトンボードでこのように多くの球を流すと、12回連続で同じ方向へ行く球は少なく、右左にだいたい均等に分岐した球は中央に集まり、ごく自然に正規分布の形が作られるわけです。

 

株のサヤ取りの一般的な方法

さて次に、サヤ取り手法のお話です。

一般的なサヤ取り分析に使われている一番ポピュラーなテクニカル指標といえばまずボリンジャーバンドがあげられます。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは中央の基準線(20日分の終値)から遠くへ離れるごとに、1σ(シグマ)、2σ、3σと数えていき、有名な考え方ですと2σにタッチしたら逆張りで約95%の確率で戻るというもの。

これをサヤ取りに応用して、2銘柄の株価の比率(サヤ比)をグラフで表し、そこへボリンジャーバンドを当てはめて2σや3σを超えたところでエントリーすればいずれサヤはもとに戻る(中央へ戻る)という考え方です。

カオチャイ
カオチャイ
しかし世の中に溢れているこのサヤ取り手法で実際に利益を上げているという方はあまり聞いたことがありません
yuki
yuki
これはいったいなぜなのでしょうか?

 

ボリンジャーバンドで使うデータは正規分布をしていない

ここで少しガルトンボードの話しに戻りましょう。

上から落とされた球は12段の杭にあたりランダムに落ちていき、多くの球は中央の平均値に収まり、連続で一方向に流れるようなレアな分岐をした球は端っこの方に流れるという事はさきほどご説明しました。

平均的な動きは中央より、レアな動きは端っこ寄る。これが正規分布しているということで、当然3σまで届く球は少ないものになります。

さて次に、先程のボリンジャーバンドを使った手法ですが、サヤ比を折れ線グラフ化して、そこへボリンジャーバンドに当てはめて、3σまでサヤがいったら当然レアな動きなので、今後サヤの戻りを期待してエントリーしていますが・・・

皆さんお気づきでしょうか?

サヤ比って、「正規分布していない」データなのです。

2銘柄の価格ですが、片方は上がり続けたり、片方が下がり続けたりと一方向の動きをすることは株の世界では当然のように起こります。

これはランダムとは言えませんね。モメンタム(勢い)があります。

一方的に動く勢いがあるデータにボリンジャーバンドを当てはめてもそれはまったく意味がありません。ガルトンボードで言うと、球がどちらか片方に流れやすいように傾いているような状態です。

そして一般的なサヤ取り手法でやっている事とは、傾けた状態で片方に集まった球のようなデータを見て、「これはレアな動きだからいずれ中央にもどるぞ」と言ってエントリーしているようなものなのです。

カオチャイ
カオチャイ
ですので、サヤ取りにボリンジャーバンドを当てはめる手法は残念ながら勝率は高くありません、正規分布しているデータを使って初めて意味があると言えます
yuki
yuki
ではどのようにして正規分布しているデータを探し出せばよいのでしょうか?

 

バフェット・ロングショート・システムのヒストグラムで正規分布しているデータは見つけられる

正規分布しているデータ

BLSシステム(バフェット・ロングショート・システム)では2銘柄を比較してサヤ(2銘柄の価格差)の分散具合を過去1年~10年分も分析して、データがどのように分散しているかをヒストグラムで表すことができます(画像右下)

このヒストグラムが正規分布の形をしている銘柄ペアでは、もちろんボリンジャーバンドの2σ、3σのような考え方が通用しますし、実際に勝率も高いです。

しかし実際にBLSシステムで探してみるとわかるのですが、ほとんどの銘柄ペアは下記のように正規分布を描かないことがほとんどです。

べき分布 べき分布数でいいますと、1000ペア総当りにして5~6個あるかないかでしょうか。

yuki
yuki
つまり一般的なサヤ取り手法はこのような意味のないデータにボリンジャーバンドを当てはめてエントリーしていたわけですね
カオチャイ
カオチャイ
これが、いままでサヤ取りが勝てなかった大きな理由です!

 

正規分布している銘柄ペアの現状

正規分布しているデータを使うことは統計分析の基本中の基本ですが、意外と正しいデータの使い方は浸透していないようで、なにも考えずに正規分布していない価格にボリンジャーバンドを当てて使うという方法が一般的となっています。

この記事を読まれた方にはちゃんと正規分布しているデータを見つけて役に立ててほしいのですが、実は現実問題として、コロナ禍の世界中の金融緩和が原因でこの正規分布している銘柄ペアが少なくなっているという現実があります。

株価の値段というものは、これまで同セクター内の企業価値や、決算の比較、ファンダメンタルズなど総合的にみて決まるもので、例えば小田急電鉄の株が上がれば、似たような構造の東急電鉄も当然上がるような流れでした。

しかし金融緩和で大量のお金が市場に回った結果、一部の株に一方的にお金が入り続けるという異常事態が発生しています。

yuki
yuki
金融緩和下ではインフレ(お金の価値が下がる)が見込まれますので、現金で持つことは機関投資家などにとってはリスクになります
カオチャイ
カオチャイ
ですので、現金を無理矢理にでも株に変えるという動きが世界的に起こり、逃げ場のないお金が一部の株にはいっているのです

 

【分析の疑問】期間は長期を重視?それともきれいな形の期間だけを重視?

BLSシステムの有料プランの場合、散布図やヒストグラムの検証期間を自由に変更することができます。

この際に疑問として浮かぶのが、多少形が崩れていても多くのデータが含まれている長い期間を重視するべきか、それとも期間は短くなるもののチャートの相関が崩れていない中で一番長い期間を取るかです。

この答えですが基本的には、散布図の形がきれいな中で一番長い期間をとってください。

理由として、企業の利益構造は市場環境が変われば大きく変わります。例えばコロナ前とコロナ後では、航空系やホテル業を営んでいた会社の株価はまったく状況が変わりました。

統計というものは前提条件が同じデータの中での数値のばらつきを見るものです

コロナのように大きく前提条件が変わった前後のデータを一緒にして分析しても意味がありません。ですので、散布図の形が乱れた場合は期間を短くして形のきれいな期間のみで分析してください。

コロナ前の2019年は東京オリンピック需要があるということで、ホテル業界や航空業界が盛り上がりそこへ飛びつく投資家も多くいました。それが2020年以降はホテル・航空業界の株は見込みがなく、そちらへお金を使うならば薬品・保険業界などへお金を回そうという流れが起きました。これで市場参加者がガラリと変わってしまったんですね。

こうなると散布図の形が大きく変わりますが、その場合は最低半年は放置して「新しい相関関係が作られる」のを待つのが最善です。市場は合理的ですので、市場環境が変わったらその中でまた企業間の比較が始まり、相関している企業同士ならば必ず綺麗な散布図が作られていきます。

 

有料プラン2週間おためしチケット

2週間無料チケット

BLSシステムメニュー画面の【設定】→【月額利用料お支払い】画面の下部に、上記の2週間フルバージョンの無料チケットがございます。

お一人様一回のみご利用いただけますので、ひとまず無料プランを一通りお試しいただいて一通りの機能を把握してからからぜひご利用くださいませ。

 

サヤ取りで負けている人は正規分布していないデータを使っている まとめ

yuki
yuki
これまで正規分布の重要性を説明するのに結構な手間がかかっていたのですが、ガルトンボードのおかげで、完璧ではないにしろかなりの方に理解してもらえるようになってきました!
カオチャイ
カオチャイ
トレードで勝つためには正しいデータの扱い方は絶対に知っておかなければいけませんからね
yuki
yuki
バフェット・ロングショート・システムには他にも一般的なソフトにはない統計分析が詰まっていますので、ぜひお試しくださいね! 
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