金(ゴールド)ETFとは
金ETFは、日経平均株価のような指数に連動して動く投資信託で、証券取引所に上場しているので株取引ができる口座があればどなたでも売買が可能です。
代表的なものが、SPDRゴールド・シェア(1326)、純金上場信託「金の果実」(1540)などですね。
昔から有事の金と呼ばれており、世界恐慌・戦争・災害・疫病などのリスクに強く価値が下がりにくいのが特徴です。
ゴールドは様々な要因で価格が変動します。
ゴールドを取引するには価格変動の要因となる理由について把握しておくことが重要なので、今回はゴールドの価格変動の要因5選をまとめました。
ゴールド相場の変動理由
モノの価格は、需要と供給のバランスによって決定されます。モノが豊富にあったり、求める人が少ない場合は価格は下落していきます。
求める人が多く、供給が追い付いていないモノに対しては「高い価格でも買いたい」という人が増えて価格が上昇します。
世界中で採掘できる量が決まっているゴールドも、この需給の影響を受けやすい商品の一つです。
経済成長した国での需要増
中国やインドは2000年代以降、急激に経済成長をしてきており、成長に伴ってゴールドの成長も増加してきました。
これからもこの成長が続けばゴールドの価格も徐々に上昇していく可能性があります。
なので今後、中国やインドの他に経済成長する国が出てきたら需要がさらに増えるかもしれません。
地政学的リスクの高まり
上記で出た「有事の金」は、この地政学的リスクが高まったときの事を指す場合が多いのではないでしょうか。
地政学的リスクとは、特定の地域が抱える政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりが地理的な位置関係によってその地域周辺の経済や世界経済全体の先行きを不透明にしたり、特定の商品の価格を変動させるリスクの事を言います。
こうした時に、より安定した資産を求める人が増えるので、ゴールドの価格も上昇しやすくなります。
またこれとは逆に、リスクが高まって金の価格が上昇した時を見計らって金を売却する投資家が増えて価格が下落するというケースもあります。
インフレの見通しがあるとき
ゴールドは上述のように、リスクに対して資産を守るために利用されますが、インフレ(インフレーション)に対しても自分の資産を守るために買われることが多いです。
インフレとは一言で言うと『モノの価値(物価)が上がり、通貨の価値が下がる事』です。
景気が良くなっていくと、あらゆるモノやサービスなどの価格は上昇していきます。
こういった状況下では、
- これから先、もっと物価が上がることが予想される
↓ - 多くの人が「安いうちに買っておこう」と考え、さらに需要が増える
↓ - さらに物価上昇が加速する
↓ - 現金の価値がどんどん下落してゆく
といった状況になる可能性があるため、現金をゴールドに変えておけば世の中のあらゆるモノと同様にゴールドの価値も上がってゆくため、資産を守ることに繋がります。
米ドル価値の変動
金の価格が変動する要因の一つに米ドルの価格変動が挙げられます。
これは、ゴールドが無価値になる可能性が極めて低いという特徴があるためと言われています。
経済が不安定になり、ドルで購入していた投資商品の価値が下がると、これ以上価値を下げないためにより安全なゴールドの需要が高まる傾向があります。
工業用の金の需要
ゴールドはアクセサリーなどの宝飾として使用されることがイメージされやすいですが、パソコン・スマホ・デジカメなどの電子機器の回路にも使用される素材です。
そのため電子機器の生産数の増減によっても金の価値が左右されます。
相場分析のおすすめサイト
以上がゴールドの価格変動の主たる要因となります。
最後にゴールドの市場分析をするためのおさえておかなければいけないサイトを紹介します。
それはシカゴ・カーマンタイル取引所(CME)のFedWatch Toolです。
CMEは先物・オプションの国際的市場として24時間稼動し、金利・株価指数・外国為替・エネルギー・農産物・金属など幅広い分野において、デリバティブ市場を提供しており、CMEの取引価格が世界の先物商品をはじめ、あらゆる金融商品の価格を左右しているため、大手投資機関を含めた世界中の投資家から注目されています。
FedWatch Toolは、アメリカの政策金利を予想・分析ができるツールです。
金(ゴールド)をトレードしてみたいと思っている方は是非これらの要素を参考にしてみてください。
もちろん金でサヤ取りを行うのならば、BLSシステムがおすすめですよ。