サヤ取り実践

株サヤ取りとは?やり方・仕組み・リスク・統計分析まで完全解説

株のサヤ取り完全ガイド
yuki
yuki

株サヤ取りとは、2つの銘柄を同時に売買し、その価格差(サヤ)の変動を利用して利益を狙う投資手法です。

「本当に勝てるのか?」
「初心者でもできるのか?」
「リスクはないのか?」

このような疑問を持つ方も多いでしょう。

カオチャイ
カオチャイ

株サヤ取りは、相場の上げ下げを予想する投資とは異なり、銘柄同士の関係性に着目する点が大きな特徴です。

本記事では、仕組み・やり方・メリット・リスクから、
統計を活用した再現性の高い考え方まで、
体系的にわかりやすく解説します。

この記事のポイント

・株サヤ取りは価格差を利用する投資手法
・相場予想よりも関係性分析が重要
・統計的アプローチで再現性を高められる

株サヤ取りの全体像や仕組みから学びたい方は、まず「株サヤ取りとは?初心者向けにやさしくわかる超入門ガイド」をご覧ください。

株のサヤ取りとは?初心者向けにわかりやすく解説

株サヤ取りの基本概念

株のサヤ取りとは、値動きが似ている2つの銘柄を同時に売買し、その価格差(サヤ)から利益を得る投資手法です。

一般的な株取引が
「安く買って、高く売る」
という一方向の値動きを狙うのに対して、サヤ取りは
「2銘柄の相対的な価格差」に着目する点が大きな特徴です。

相場全体が上がっても下がっても、
2銘柄の価格差が元に戻れば利益になるため、
方向性に依存しにくい取引とも言われています。

 

サヤ取りの基本的な考え方

サヤ取りの基本は、とてもシンプルです。

① 普段は同じような値動きをしている2銘柄を選ぶ

② 一時的なニュースや需給の影響で価格差が広がる

③ 割高になった銘柄を売り、割安になった銘柄を買う

④ 価格差が元に戻ったところで両方を決済する

ここで重要なのは、
「価格差はいずれ元に戻る」という前提です。

ただし、この前提が成り立たないペアを選んでしまうと、
サヤは戻らず、損失が膨らむ原因になります。

そのため、
・なぜその2銘柄は似た動きをするのか
・過去に価格差はどのように推移してきたのか
データで確認することが不可欠になります。

これが、感覚的なサヤ取りと、再現性のあるサヤ取りの決定的な違いです。

 

裁定取引・アービトラージとの違い

株のサヤ取りは、
裁定取引(アービトラージ)と混同されることが多い手法です。

裁定取引とは、同一、もしくはほぼ同一の商品が
異なる市場や取引所で一時的に価格差を生じた際に、
その差を瞬時に取る取引を指します。

例えば、
・同じ株式が市場Aでは高く、市場Bでは安い
・先物と現物に一瞬だけ価格差が生じる
といったケースです。

一方、株のサヤ取りは
価格差が「将来的に収束する」という性質を利用する中期的な取引であり、
ミリ秒単位のスピードや完全な無リスク取引を前提としません。

そのため個人投資家が実践できるのは、厳密な裁定取引ではなく、
統計的な性質を利用した株のサヤ取りという位置づけになります。

この違いを理解していないと、
「サヤ取り=絶対に負けない取引」と誤解してしまい、
現実とのギャップに苦しむことになります。

項目 裁定取引 株サヤ取り
対象 ほぼ同一商品 関連性の高い別銘柄
期間 超短期 中期
リスク ほぼゼロ前提 統計的リスクあり
主体 機関投資家 個人投資家向き

 

株サヤ取りの基本的な仕組み

サヤ取り解説

株サヤ取りとは、相関性の高い2つの銘柄の価格差(サヤ)に着目し、その拡大・縮小を利益に変える取引手法です。

個別銘柄の上げ下げを予測するのではなく、「2銘柄の関係性がいずれ元に戻る」という前提をベースに取引を行う点が最大の特徴です。

例えば、同業種・親子会社・指数連動性の高い銘柄同士など、長期的に似た値動きをする組み合わせを選びます。

一方が割高、もう一方が割安になったと判断したタイミングで、割高な方を売り、割安な方を買うという形でポジションを構築します。

カオチャイ
カオチャイ
この考え方がよくわからないという方は、サヤ取りの全体構造について書いた、株サヤ取りの基本から学べる解説記事を御覧くださいね

 

株サヤ取りの仕掛け方

株価の比較赤丸がサヤが開いている状態です

 

株サヤ取りの基本的な仕掛けは、以下の流れになります。

まず、あらかじめサヤ取りに適した銘柄ペアを選定します。
次に、2銘柄の価格差を数値化し、過去の推移と比較します。
その結果、統計的に見て「一時的に広がりすぎている」「通常よりも縮まりすぎている」と判断できる局面を待ちます。

サヤが拡大しすぎている場合は、
・割高な銘柄を売り
・割安な銘柄を買う

逆に、サヤが縮小しすぎている場合は、
・割安だった銘柄を売り
・割高だった銘柄を買う

というように、必ず買いと売りを同時に行うのが基本です。
これにより、相場全体の上げ下げ(地合い)の影響を受けにくくなります。

 

なぜ価格差(サヤ)は元に戻るのか

株サヤ取りが成り立つ理由は、価格差がランダムに動いているわけではない点にあります。

相関性の高い銘柄同士は、
・業績
・業界動向
・金利や為替の影響
・指数への連動

といった共通要因の影響を受けやすく、長期的にはバランスが取れる方向に動きやすい傾向があります。

短期的には、材料・需給・ニュースなどによって一時的なズレが生じますが、
そのズレは行き過ぎるほど、修正圧力が強くなるのが市場の特徴です。

この「サヤは平均値に回帰しやすい」という性質を、感覚ではなく統計や過去データで確認しながら使うのが、現代的な株サヤ取りの考え方です。

 

短期トレーダーと中長期投資家の役割

サヤが発生・拡大・収束する背景には、市場参加者ごとの行動の違いがあります。

短期トレーダーは、
・ニュース
・テクニカル指標
・値動きの勢い

を重視して売買するため、一時的な過熱や行き過ぎを生みやすい存在です。

一方で、中長期投資家は、
・企業価値
・業績
・バリュエーション

を基準に判断するため、価格が割高・割安になると、徐々に反対売買を行います。

この短期の行き過ぎと、中長期の修正行動のせめぎ合いによって、
サヤは広がり、やがて時間をかけて元の水準へ戻っていきます。

株サヤ取りは、この市場構造そのものを利用する手法であり、
「当てにいくトレード」ではなく、「起こりやすい現象を待つ取引」と言えます。

 

株サヤ取りのメリット・デメリット

株サヤ取りは「堅実」「低リスク」と語られることが多い一方で、正しく理解されていない部分も少なくありません。

ここでは、株サヤ取りの本当のメリットと、よくある誤解を含めたデメリットを整理して解説します。

 

株サヤ取りのメリット

株サヤ取りの最大のメリットは、①相場全体の方向性に左右されにくい点にあります。

通常の株取引では、「上がるか・下がるか」を予測する必要がありますが、サヤ取りでは
「2銘柄の価格差がどう変化するか」
にのみ注目します。そのため、日経平均が上昇局面でも下落局面でも、条件が整えば取引が成立します。

次に、②感情的な判断を排除しやすい点も大きな利点です。
統計データや過去のサヤ推移を基準に仕掛け・手仕舞いを判断するため、
「なんとなく上がりそう」「怖くなったから決済する」といった裁量トレード特有のブレが起こりにくくなります。

さらに、
・買いと売りを同時に行う
・片張りにならない

という構造上、③急落や暴騰の影響を受けにくいのも特徴です。
これは長期的に安定した運用を目指す投資家にとって、大きな安心材料となります。

 

株サヤ取りのデメリットと誤解

一方で、株サヤ取りにも注意すべき点があります。

まず誤解されやすいのが、
「サヤ取りは必ず勝てる」「リスクがない」
という考え方です。実際には、サヤが思った以上に拡大し続けるケースや、元に戻るまでに想定以上の時間がかかることもあります。

特に、
・企業の業績構造が変化した
・業界全体の環境が変わった
・一時的ではなく恒常的な要因で関係性が崩れた

こうした場合、過去の統計が通用しなくなるリスクがあります。

また、サヤ取りは一見シンプルに見えて、
・銘柄選定
・サヤの定義方法
・エントリーと手仕舞いの基準

といった設計を誤ると、期待値が大きく下がってしまいます。
「2銘柄を組み合わせれば何でも良い」というものではありません。

さらに、両建て取引である以上、
・売買コスト
・金利・貸株料
・管理の手間

といった要素も無視できません。
これらを考慮せずに運用すると、「勝率は高いのに利益が残らない」という状態に陥りがちです。

株サヤ取りは、魔法の手法ではありません。
しかし、正しい前提と統計的な裏付けをもとに設計すれば、再現性の高い戦略になり得るのも事実です。

項目 メリット 注意点・デメリット
相場全体の影響 市場の上げ下げに左右されにくい 銘柄間の関係性が崩れると想定外の損失が出る
判断基準 統計データに基づき感情を排除しやすい 設計(サヤ定義・基準設定)を誤ると期待値が下がる
リスク構造 買いと売りを同時に行うため急落・暴騰の影響を抑えやすい サヤが戻らないケースや想定以上に拡大するリスクがある
コスト面 方向性予想型より安定しやすい 売買手数料・金利・貸株料などのコストがかかる
運用難易度 ルール化できれば再現性を持たせやすい 銘柄選定と管理に一定の知識と手間が必要

 

株サヤ取りは本当に勝てるのか?

株サヤ取りについて調べると、「意味がない」「結局勝てない」という意見を目にすることがあります。
しかし、それらの多くはサヤ取りそのものの問題ではなく、使われ方や考え方の問題です。

この章では、なぜ否定的な意見が出やすいのか、そして本来のサヤ取りの考え方について整理します。

 

「意味がない」と言われる理由

株サヤ取りが「意味がない」と言われる主な理由は、次のような点にあります。

まず、利益が小さい割にコストがかかることです。
個別株の短期売買と比べると、1回あたりの利益幅は確かに大きくありません。そのため、派手さを求める人ほど物足りなさを感じがちです。

次に、サヤがすぐに戻るとは限らない点も誤解を生みます。
サヤ取りは「いずれ戻る可能性が高い」のであって、「必ずすぐ戻る」わけではありません。この時間軸のズレを理解せずに始めると、期待外れに感じてしまいます。

また、
・とりあえず相関が高そうな2銘柄を選ぶ
・根拠のない水準で仕掛ける

といった運用では、当然ながら結果は安定しません。その失敗体験が「サヤ取りは意味がない」という評価につながっているケースも多いのが実情です。

両建ての本当の目的

株サヤ取りにおける両建ては、「リスクをゼロにするため」ではありません。
本当の目的は、相場全体の影響を極力排除し、サヤそのものの動きだけを取り出すことにあります。

株価は、地合い、金利、為替、指数の動き、などさまざまな要因で上下します。
片側だけの取引では、これらの影響をすべて受けてしまいます。

一方、買いと売りを同時に行うことで、
「市場全体が上がった・下がった」という要因を相殺し、
2銘柄間の相対的なズレだけを収益源にできるのがサヤ取りの強みです。

両建ては守りではなく、狙いを明確にするための構造だと言えます。

 

なぜ従来の株サヤ取りは勝てなかったのか

株サヤ取りが「再現性が低い」「長く続かない」と言われてきた背景には、従来の考え方そのものに問題がありました。

従来のサヤ取りソフトでは、相関係数で見つけ出したペアを使い、サヤが広がりすぎる異常値をテクニカル分析に当てはめて判断していました。

サヤ取りのテクニカル分析

上記は色々なサヤ取りソフトで使われている株価のサヤ比(株価A÷株価B)をグラフにしたもので、ボリンジャーバンドの2σなどの標準偏差を利用してエントリーするものです。

一見納得できるこの方法、しかし問題の本質は、

「正規分布していないデータを、正規分布前提で扱っていたこと」です。

 

テクニカル分析はサヤ取りにあまり役に立たない

一般的にボリンジャーバンドで言われているのが、中央の移動平均線を基準として1σ以内に収まる率は68%、2σ以内は95.4%、3σの以内に収まる率は99.7%となっておりますが、それならば実際に3σを超えてから逆張りすればほぼ勝てるはずですよね?

yuki
yuki
というわけで実際にボリンジャーバンドの2σ、3σ、4σを超えたところで逆張りするツールを作りましてバックテストを取ってみました!
カオチャイ
カオチャイ
テストしやすいということでドル円の10000回分の取引を使いまして、条件がローソクの終値が各σを超えたところでエントリー、利確と損切りは10pipsに固定した勝率の結果が下記の表です!
ボリンジャーバンドσ逆張りエントリーの勝率
ボリンジャーバンドの期間

どうでしょうか?ボリンジャーバンドの3σ以内に収まるのは理論上では99.7%もあるはずなのに、実際に3σを飛び出たところでエントリーしても勝率は50%前後しかありません。基準となる期間20日を30日に変えて見ましたが大きな差はでませんでした。

しかもこのバックテストでは取引コストは考慮されておりませんので、実際に稼働すると4σで逆張りでも収支はマイナスになります。

それはなぜでしょうか?

 

ボリンジャーバンドはランダムに動くデータのみに有効

正規分布上記は正規分布しているデータを表にしたもので、きれいな山の形になります。 →Wikipedia正規分布

 

ボリンジャーバンドが想定どおりの勝率にならない理由には、正規分布という統計的な前提が関係しています。

正規分布とは、データが中央付近に多く集まり、そこから離れるほど少なくなる分布のことです。ここではイメージしやすい例として「身長」を使います。

日本の成人男性の平均身長は170cm前後で、この付近の人が最も多く見られます。一方で、190cm以上や150cm以下となると人数は一気に少なくなります。

このように、中央値の周辺にデータが集中し、端に行くほど出現頻度が下がる形が正規分布です。

データが正規分布している場合、ボリンジャーバンドは有効に機能します。±3σに到達するのは非常に稀なため、その後中央値に戻る確率が高いと考えられるからです。

しかし実際のサヤ取りでは、正規分布していないデータを正規分布前提で扱ってしまっていたことが、従来手法がうまくいかなかった大きな原因の一つでした。

※参考※ ランダムに球を散らすと正規分布するという実験動画

 

 

統計・正規分布を使った合理的な株サヤ取りとは

合理的な株サヤ取りとは、「戻るはず」という感覚に頼るのではなく、
過去データから“戻りやすさ”を確認した上で取引する手法です。

ポイントは、
・相場全体の影響を取り除く
・サヤの分布特性を把握する
・異常値と通常値を区別する

この3点を、統計的に整理することにあります。

 

両建てでノイズを排除する考え方

株価の動きには、常にノイズが含まれています。
地合いの変化、ニュース、指数の上下など、サヤとは直接関係のない要因が価格を動かします。

両建てを行うことで、
・市場全体の上げ下げ
・業界全体の一時的な動き

といった共通ノイズを相殺できます。

その結果、残るのは
「2銘柄の関係性がどれだけズレているか」
という、サヤ取りにとって本質的な情報だけです。

統計的な分析は、このノイズが少ない状態で行うからこそ意味を持ちます。

 

サヤを中央値として扱う理由

サヤを分析する際、重要なのは「現在の値」ではなく、
過去の分布の中でどの位置にあるかです。

平均値は、外れ値の影響を受けやすく、
一時的な急変動があると大きくズレてしまいます。

そのため、合理的なサヤ取りでは、
散布図を用いて、サヤを中央値を中心とした分布として扱います。

中央値を基準にすれば、
・通常の変動範囲
・明らかに行き過ぎた水準

を視覚的・数値的に判断しやすくなり、
「どこからが異常なのか」を明確にできます。

 

統計を使った株サヤ取りのやり方

統計を使ったサヤ取りでは、どの銘柄ペアを選ぶかが成否を大きく左右します。

ここでは、正規分布しやすいペアを見つけるための基本的な確認手順を解説します。

 

散布図で相関を確認する

株サヤ取りの銘柄ペア選定で相関性を確認するための散布図例としてウエストと体重の関係をプロットした散布図

 

まず最初に行うのが、2銘柄の価格を散布図で可視化することです。

散布図で、
・点がある程度まとまっている
・極端にバラついていない

こうした特徴が見られるペアは、長期的な関係性が保たれている可能性が高いと判断できます。

この段階では、完璧な直線を求める必要はありません。
「明らかに無関係ではないか」を確認するためのフィルタとして使います。

yuki
yuki
散布図の具体的な見方については、総務省統計局の「散布図」の解説ページが非常に参考になりますよ!

 

ヒストグラムで正規分布を確認する

株サヤ取りの銘柄ペアで相関性を確認するためのヒストグラムデータ量がどのように偏っているかを見るヒストグラム

 

次に、2銘柄のサヤを算出し、その値をヒストグラムで確認します。

ここで見るべきポイントは、
・山が1つである
・左右が極端に歪んでいない
・中心付近にデータが集中している

といった特徴です。

これらが確認できれば、
サヤが一定の範囲内で行き来しやすいペアである可能性が高くなります。

逆に、山が複数ある、片側に極端に偏っている場合は、
平均回帰を前提としたサヤ取りには不向きです。

 

適正乖離でエントリーポイントを判断する

株サヤ取りでサヤが行き過ぎていないかを確認するための適正乖離率こちらは後に紹介するBLSシステムの適正乖離率チャート

 

最後に重要なのが、「どこで仕掛けるか」の判断です。

単にサヤが広がった・縮んだではなく、
過去分布と比べてどれだけ乖離しているかを基準にします。

これは適正乖離率のチャートを見れば一目瞭然で、例えば、
・通常の変動範囲内 → 見送り
・統計的に見て外側に出た → 検討

というように、エントリー基準を明確にします。

この考え方により、
「なんとなく広がったから入る」
といった曖昧な判断を排除でき、再現性の高い運用が可能になります。

カオチャイ
カオチャイ
そしてこれらの分析は、次で紹介するBLSシステム(バフェット・ロングショート・システム)を使えば誰でも行うことができます

 

BLSシステムで株サヤ取りの実践ステップ

ここまで解説してきた統計的な考え方を、実際のチャートと数値で確認しながらサヤ取りペアを選定できるのが BLSシステムです。

サヤ取りは、理論だけ理解しても
「どの銘柄で」「どの状態なら仕掛けてよいのか」
が分からなければ実践にはつながりません。

BLSシステムは、こうした判断を視覚的に整理し、初心者でもトレードするペアを絞り込みやすいように設計されています。

カオチャイ
カオチャイ
BLSシステム無料版をダウンロードして実際にサヤ取りを体験してみましょう

 

BLSシステムとは

BLSシステムは、株サヤ取りを
統計・分布ベースで分析するための専用ツールです。

他のサヤ取りツールに無い特徴としては・・

・サヤの推移を時系列で確認できる
・散布図・ヒストグラムを使って分布状態をグラフで可視化できる
・適正乖離率チャートを使用して感覚ではなく数値でエントリーの判断ができる

といった点にあります。

カオチャイ
カオチャイ
一般的なチャートソフトでは見えにくい「サヤそのものの状態」を直接扱うツールでございます

BLSシステムを使ったサヤ取りのロードマップ

株サヤ取りへの案内
株のサヤ取り講座|初心者から実践まで学べるロードマップ株のサヤ取りを基礎から実践まで体系的に学べる講座ページ。 統計に基づく独自手法とツールの使い方を順番に解説。...

 

株サヤ取りはFXと株のどちらでやるべきか?

サヤ取りに興味を持ったとき、多くの方が最初に迷うのが「株とFXのどちらで取り組むべきか」という点です。
どちらも価格差を利用するという意味では共通していますが、値動きの背景やリスク構造は大きく異なります。

結論から言えば、どちらが優れているかという単純な話ではなく、
何を重視するかによって向き・不向きが分かれると考えるのが自然です。

株サヤ取りの特徴

FXより株がサヤ取りには向いています

株のサヤ取りは、FXと比較すると銘柄数が圧倒的に多いです。そして同業種や関連性の高い企業同士の価格差を利用できます。
事業内容や業績、指数採用などの共通要因があるため、
「なぜこの2銘柄が連動しやすいのか」という背景を説明しやすいのが特徴です。

業種や指数構成といった共通点が明確

企業業績というファンダメンタル要因が存在する

銘柄数がFXに比べて圧倒的に多い

一方で、信用取引コストや逆日歩、決算発表による急変動など、
株式特有のリスクも考慮する必要があります。

FXサヤ取りの特徴

FXのサヤ取りは、主に通貨ペア間の値動きの差を利用します。
為替市場は24時間取引が可能で流動性も高く、株式のような個別企業リスクはありません。

取引時間が長い

売りから入りやすい

銘柄数が比較的少なく選択肢が絞られる

ただし、各国の金融政策や金利差(スワップポイント)、経済指標発表などのマクロ要因に強く影響を受けるため、想定外の急変動が起こる可能性もあります。

 

構造的な違いを理解することが重要

比較項目 株サヤ取り FXサヤ取り
価格の裏付け 企業業績・財務・業界構造 金利・金融政策・マクロ経済
相関の背景 同業種・指数採用などの実体的関係 政策・金利差による関係性
急変リスク 決算・材料ニュース 経済指標・政策変更
銘柄数 非常に多い(組み合わせが豊富) 通貨ペアは限定的
取引時間 立会時間内 ほぼ24時間

このように、両者は似ているようでいて、
価格差が生まれる背景と変動要因が大きく異なります。

株とFXのサヤ取りの最大の違いは、
価格差が生まれる背景の構造にあります。

そのため、安定した統計的傾向を重視する場合は株サヤ取りの方が分析しやすいと感じる人もいれば、流動性や取引機会の多さを重視する場合はFXが合う人もいます。

まずはそれぞれの仕組みとリスク構造を理解したうえで、
自分がどの市場特性に向いているのかを判断することが重要です。

 

株サヤ取りでよくある質問(FAQ)

株サヤ取りは本当に初心者でもできますか?

基本的な仕組みはシンプルですが、信用取引や取引コストの理解は必要です。まずは少額で検証しながら、価格差の動きを観察することが重要です。

株サヤ取りは意味がないと言われるのはなぜですか?

明確なエントリー基準を持たずに感覚で仕掛けてしまうと、安定した結果になりにくいためです。価格差を統計的に検証せずに行うと、再現性が低くなります。

株サヤ取りとFXサヤ取りはどちらが安定しますか?

市場構造が異なるため一概には言えません。企業業績という裏付けがある株式市場は、関係性を説明しやすい特徴があります。一方で、FXは流動性や取引時間に優れています。

サヤ取りは正規分布を前提にしても問題ありませんか?

すべての銘柄ペアが正規分布するわけではありません。過去データを確認し、分布の偏りや相関崩れがないかを検証することが重要です。

株サヤ取りにはどのくらいの資金が必要ですか?

両建てを行うため、単一銘柄よりも資金は多く必要になります。信用取引を利用する場合は、証券会社ごとの保証金条件も確認しておきましょう。

株サヤ取りは長期と短期どちらが向いていますか?

価格差の性質やペアの特性によります。短期で回転させる方法もあれば、中期的な収束を待つ方法もあります。事前に統計的な傾向を確認してから戦略を決めることが大切です。

サヤ取りで最も重要なポイントは何ですか?

感覚に頼らず、価格差の分布や過去推移を検証することです。再現性を持たせるためには、根拠のあるエントリー基準を作る必要があります。

株サヤ取りは手数料や金利で不利になりませんか?

売買手数料や信用金利、貸株料などのコストは確実に発生します。回転売買を繰り返すとコスト負けする可能性があるため、事前に期待値を計算し、取引回数を管理することが重要です。

相関が高ければ必ずサヤは戻りますか?

相関が高いことと、価格差が必ず元に戻ることは同義ではありません。相関は方向性の一致を示す指標であり、サヤの分布や過去の収束傾向を別途確認する必要があります。

株サヤ取りは放置でも利益が出ますか?

両建てで値動きの一部を相殺できますが、完全にリスクが消えるわけではありません。決算や材料によって関係性が崩れる場合もあるため、定期的な検証と管理が必要です。

 

まとめ|株のサヤ取りは感覚ではなく理論で考える

株のサヤ取りは、
「なんとなく戻りそう」という感覚で行うと、再現性は生まれません。

一方で、
・両建てでノイズを除去し
・分布を確認し
・統計的に行き過ぎた状態だけを狙う

この考え方を徹底すれば、
判断基準がブレにくく、同じ行動を繰り返せる手法になります。

株サヤ取りは、相場を予想するものではなく、
データを観察し、確率の高い場面だけを選ぶ取引です。

感覚ではなく理論で考える。
それが、長く続けるための一番の近道です。

🔽 サヤ取りの理解を深めたい方へ

【コストを知りたい】

手数料と信用取引コスト   ・金利・貸株料

【制度信用のリスク】

逆日歩   ・貸借倍率

【基礎知識】

現物と信用の違い

 

ABOUT ME
YUKI
YUKI 株取引歴15年以上、株サヤ取り(株アービトラージ)は10年以上実践。 相関性・検証データを重視し、感覚論に依存しない投資判断の考え方を発信しています。 著者プロフィールを見る検証方法・検証ポリシーについて