株探(かぶたん)で銘柄分析
株探は、ヤフーファイナンスと並ぶ人気を誇る、株の情報を無料で配信してくれているサイトです。
銘柄のスクリーニングではバフェットコードなどが便利ですが、ニュースや決算情報などは株探が非常に見やすくまとめてくれており、新聞は読まずとも株探だけは毎日チェックするという投資家さんは多いようです。
無料で見ることができる情報をざっとあげてみますと・・・
・市場ニュースや、個別銘柄の材料などの速報
・決算や業績修正情報、サプライズ決算など
・株価の騰落率ランキングや年初来高値安値銘柄など
・企業の開示情報、自社買い情報など
・業種別トレンドやコラム、特集
・株価動向、業績、情報配信の分布図
・ローソク足チャートとテクニカルインジケーター
・ファンダメンタルズとテクニカルでの銘柄検索
株たんで見ることができる株式情報
まず株探のサイトを開きますとTop Newsや注目銘柄の情報、ジャンル別ランキングなどの情報が一気に表示されますが、ここでは上部の赤枠部分にある5つの重要コンテンツをご紹介していきます。
・市場ニュース ・決算速報 ・株価注意報
・会社記事情報 ・銘柄検索
市場ニュースで株式市況を把握
市場ニュースのページでは株式市況や値動きに関係する材料ニュース、テクニカル分析の記事などが配信されています。
一覧上部には、記事の内容によってカテゴリ別に色分けされており、個人トレーダーさんに関係するものとしては、「市況」「材料」の2つは毎日チェックしたほうが良いですね。
灰色の「市況」はその名の通り当日の市況に起こっている内容を解説してくれています。今週の注目するべき指標や、IPO情報などはここで紹介されます。
オレンジ色の「材料」は値上(下)がり率ランキングや信用残ランキングなどが特集されますが、意外と株探のこのランキングで動意づいたりもしますので注意が必要です。また、「前日に動いた銘柄」の解説もこの材料ニュースで解説してくれまして、投資判断として利用できます。
決算速報
決算速報のページは企業決算と業績予想&推移、そして業績や配当の修正一覧をいち早く配信してくれています。
個別銘柄のページからも決算情報などは見ることができますので、このページから全体の決算を眺めるような使い方をする方は少数かもしれませんが、コロナ禍でどのような業種がどのような決算を出しているかは重要なので、見出しだけでも軽く流し読みする癖をつけるのがおすすめです。
株式投資では決算内容分析が重要なことは昔からの定説ですし、株ラボでも重視していますが、野村アセットマネジメントが2021年3月に発表した論文では、2018年以降に企業決算などのファンダメンタルズと株価は、昔に比べるとそこまで相関していないという結果がでています。
つまり決算がよくても株価は上がらない。またその逆があるということですね。ですので、決算内容だけを盲目的に信じないようにする注意が必要です。
株価注意報
株価注意報では、株価上昇率や日経平均寄与度ランキング、テクニカルでサインが出た銘柄などテーマごとに注目銘柄を配信しています。
こういったランキングを見て機械的に売買をする手法も存在し、ランキングに名前が載ったとたん、その後数日間の値動きが活発になるということもよくありますので、デイトレーダーさんなどは参考にしたいランキングです。
会社記事情報
会社開示情報では企業の適時開示情報を見ることができます。決算短信や業績予想の修正、株式分割や増資などの情報を配信しています。
ここで発表されている情報は精度&信頼性が高いですが、ここに載る前にすでに市場には広まっている事がほとんどですので、このレポートの内容が直接株価への影響が起こる場合は少ないです。
しかしご自身で記事内容の重要性の判別ができる方、長期投資スタンスの方などは必ず目を通しておくべき情報です。
開示情報
意外と知らない人が多いのですが、ニュースタブのところに開示情報があります
開示情報では、株の増配や、自社株買いなどの公式の情報もいち早く見ることができます。
特に自社株買いなどの発表があると大きく動きますが、実際にどれくらいの量が買われるのか、期間はどれくらいなのか、過去の自社株買いではどれくらいのペースで購入したのかなどはニュース記事を見ただけではわかりません。
各起業ページの【ニュース】→【開示情報】タブから開示情報の一覧を開いて確認しましょう。
銘柄検索
銘柄検索ではファンダメンタルズとテクニカルの目線から銘柄を絞り込むことができます。特にファンダメンタルズは株ラボが提供するサヤ取りのBLSシステムと相性が良いですし、トレードの候補を絞るのにとても効率が良いです。
決算情報などのファンダメンタルズを重要視せず完全テクニカル派の方に人気のページですね。
BLSシステムから株探へは簡単に移動が可能
BLSシステムメイン画面から株探へ簡単に移動が可能
BLSシステムのメイン画面の銘柄名の上で右クリックすると株探に移動できます
個別銘柄のページへ移動が可能
サヤ取り分析ソフト、BLSシステムから株探へは簡単に移動することができます。
BLSシステムメイン画面の企業情報の上で右クリックすると株探・バフェットコード・Yahooファイナンスの3つのリンク先が表示されますのでお好きな所を選んでクリックすればOKです。
チャートや決算情報などは株探、さらに詳しい企業分析にはバフェットコード、市場にでていない情報を見るためにヤフーファイナンスの掲示板、といった使い方が人気のようです。
株のサヤ取りに役に立つ株たんの機能
①ローソク足チャート
こちらはBLSシステムから飛んだ株探の個別銘柄のページから見ることができるローソク足チャートです。
BLSシステムで銘柄を選んでこのチャートに飛ぶと殆どの場合、買い銘柄はぐずぐずと下がって、売り銘柄はぐんぐん上昇中という状態に出くわすことが多いです。
この場合ですが、買い銘柄がグズグズと下がっている時は、例えば25日移動平均線を超えてきたり、決算で良い内容を見てからなど、上昇の兆しが見えてからのほうが安全です。
売りの場合も同じです。ぐんぐんとチャートが伸びていく銘柄にサヤが広がっているからと言って安易に入ってはいけません。「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で、反転を確認してから入るのがサヤ取りの正しい運用方法です。
②個別企業のニュースタブ
こちらは個別銘柄のニュースタブで見ることができる一覧です。
時系列で並べられており、大きな動きがあった時は大抵ここにニュースとして流れてきます。テクニカルでサインが出た時だけでなく、株式分割や増資、決算などのニュースもすべてここでチェックすることができます。
サヤが急激に開いた時はここをチェックすれば損切りや利確の判断がしやすくなります。
③決算タブ
こちらは個別銘柄の決算タブで、サヤ取りを行う場合に重要な「決算の推移」をみるのに便利です。
サヤ取りでは相関のある2銘柄を比較分析しますが、サヤ取り比較の場合、売上があるかどうかの内容は大事ですが、特に大切なのが、その2銘柄の修正1株利益の推移が同じ様に変動しているかどうかが重要です。
一株利益の推移が同じ動きのものならば、その2銘柄の利益構造は近いものであり、交絡因子に振りまわされる可能性も減ります。
一株修正利益 = 株式分割や株式併合などが実施された以前の1株利益を現時点の1株利益を基準とした相対的な1株利益(EPS)に換算した「修正・1株利益」
BLSシステムで両建てする際に、買い銘柄は必ずこの数値が前期比よりプラス寄り、売りはこの数値がそこまで伸びていない、もしくは前期比マイナス寄りのものを狙うのは、サヤ取りペアを選ぶ際にかなり重要な指標です。
株探(かぶたん)のニュースや決算でサヤ取りペアを見極める まとめ