騰落レシオ｜株ラボ　サヤ取り支店

騰落レシオとは

騰落レシオ（とうらくれしお）とは、株式市場の参加者が相場の強弱や投資判断をする際に利用される市場の指標の一つです。この指標は、上昇銘柄数と下落銘柄数の比率を示し、市場全体の雰囲気やトレンドを把握するために使われます。

騰落レシオは次の式を用いて計算します。

騰落レシオ（％） = (上昇銘柄数 / 下落銘柄数) × 100

ここで、上昇銘柄数は、その日に株価が上昇した銘柄数を指し、下落銘柄数は株価が下落した銘柄数を指します。

騰落レシオが100％を超える場合、上昇銘柄数が下落銘柄数よりも多いことを示します。これは、市場全体が強気であることを意味します。逆に、騰落レシオが100％を下回る場合、下落銘柄数が上昇銘柄数よりも多く、市場が弱気であることが示唆されます。

投資家は、騰落レシオを使って市場のトレンドを把握し、投資戦略を立てることができます。ただし、騰落レシオは短期的な市場の動きを捉える指標であるため、他のテクニカル指標やファンダメンタル分析と併せて使用することが重要です。

例として、ある日の株式市場で、上昇銘柄数が600、下落銘柄数が400だった場合、騰落レシオは以下のように計算できます。

騰落レシオ（％） = (600 / 400) × 100 = 1.5 × 100 = 150％

この場合、騰落レシオは150％となり、上昇銘柄数が下落銘柄数よりも多いことから、市場全体が強気であることがわかります。これにより、投資家は市場の雰囲気やトレンドを判断し、適切な投資戦略を検討することができます。

実際に使う場合は、5日（5日間の値上がり銘柄数の合計／5日間の値下がり銘柄数の合計）や25日（25日間の値上がり銘柄数の合計／25日間の値下がり銘柄数の合計）という期間をとって使用することが多いです。

騰落レシオはあくまで短期的な市場の動きを捉える指標であり、長期的な相場の方向性を示すものではありません。

また、個別銘柄の魅力や業績などを考慮しないため、騰落レシオだけを頼りにすることはリスクがあります。市場の状況を判断する際は、騰落レシオ以外のテクニカル指標やファンダメンタル分析を組み合わせて使用することが望ましいです。