サヤ取りにおすすめのSBIネオトレード証券
株のサヤ取りを実戦で行う流れとしては、BLSシステムでサヤ取りの銘柄を選別してから、お好きな証券会社で銘柄を両建てするという流れです。
そしてこの記事ではSBIネオトレード証券を使ったサヤ取り取引を解説していきます。
SBIネオトレード証券を使う理由としては「信用取引コストが安い」という一言に尽きます。
サヤ取りは通常の株取引と違い、買いと売りの両方でポジションを持ちます。つまり通常の2倍の取引コストが掛かってしまうのです。
ですので、取引手数料の安い証券会社を使うことは最重要事項なのです。
SBIネオトレード証券の手数料はどれくらい?
取引に必要な手数料ですが、両建てするために空売りが必須です。
そのため通常の現物取引コストではなくて信用取引コストが重要になってきます。
約定ごとの信用手数料 | 制度信用金利 | 一般信用金利 | |
SBIネオトレード証券 | 0円 | 2.30%/買 1.10%/売 |
2.75%/買 |
2019年12月から手数料が完全無料。サヤ取りにおすすめな制度信用の売り方金利1.10%は国内最安。 | |||
SBI証券 | 90円 | 2.80%/買 1.15%/売 |
2.80%/買 1.10%/売 |
一般信用の新規売りができるので一部に需要がありますが、サヤ取り手法に限って言えば特に必要でもないかなと。 | |||
SMBC日興証券 | 0円 | 2.50%/買 1.15%/売 |
3.00%/買 1.40%/売 |
大手で一般信用の取り扱いが多いですが、SBIネオトレード証券が安くなってからは出番が少なくなりました。使い勝手は少々悪い。 | |||
DMM.com証券 | 80円 | 2.70%/買 1.10%/売 |
2.70%/買 |
取引ツールは充実で口座開設の敷居も低いです。SBIネオトレード証券が値上げしたら一考の余地あり。 |
SBIネオトレード証券でサヤ取りの注文方法
それではSBIネオトレード証券でのサヤ取りの注文方法を解説していきます。
サヤ取りは空売り必須ですので、事前に信用取引口座の開設は済ませておいて下さいね。
SBIネオトレード証券TOP画面
まずSBIネオトレード証券のTOP画面にはいりましたら、上部の信用取引タブをクリックします。
※左上に『ライブスター証券』と記載されていますが、現在はSBIネオトレードに改名されています
信用取引注文画面
信用取引タブをクリックすると上記の注文画面がでてきます。ここで赤枠の銘柄コードに日清製粉(買い)のコード「2002」と入力して「時価更新」をクリックします。
すると日清製粉の情報が表示されます。まずは右上①の「注意銘柄情報」のご説明です。
① 注意銘柄情報
こちらは注文画面の右上に表示される「注意銘柄情報」です。
SBIネオトレード証券の場合、一般信用の売りは受け付けていない銘柄は多いので「一般信用新規売停止中」は普段から表示されます。また、決算日が近かったりという理由で「一般信用の新規成行停止」も良く表示されます。
サヤ取りは基本的に買いも売りも制度信用でおこなうので、一般信用に関する注意情報はすべてスルーして大丈夫です。(買いは現物にしても良いですが、資金がいるのとポジションの確認などが煩雑になります)
注意するべき警告としては「制度信用取引の売り」につく「逆日歩」に関するものだけですが、BLSシステムで抽出する日経225やJPX400銘柄でしたら滅多に無いのでそこまで気にする必要はありません。他の市場を選ばれている場合はご注意下さい。
② 注文内容
つづいて②の注文内容の解説です。下記の項目に沿って選択してください。
売買 | BLSシステムの売り買いの指示に従って選んで下さい。基本は金利の安い(制度)を選びます。 |
市場 | もし選択肢がでたら「東証」を選んで下さい。 |
口座 | 口座開設時の設定によりますが、殆どの方が「特定」かと思います。 特定口座と一般口座についてはこちら |
注文株数 | BLSシステムの売り買いの指示に従って選んで下さい。枚数を減らしたい場合は比率をキープしたまま株数を減らして下さい。 |
執行条件 | サヤ取りで使うのは「成行」「寄成」「引成」の3つで、おすすめは寄成です。詳しくはこちらの注文時間を御覧ください。 |
価格 | 基本的にサヤ取りは成行注文なので入力の必要はありません。 |
注文期限 | 成行注文なので、「当日限り」を選びます。 |
注文方法に「成行」を選ぶ理由
取引は注文執行に掲示されている価格で確実に約定する「成行」「寄成」「引成」注文での両建てを推奨しています。
理由は価格を指定する「指値」を選びますと、「片方しか注文が約定しない」という事がおこり、両建て時の価格が開いて想定外の損失が生まれてしまうリスクがあるからです。
忙しい方におすすめのトレードスタイルは、BLSシステムの株価のダウンロード参照元が17時くらいから最新価格に更新しますので、その株価データをダウンロードしてからポチポチと銘柄を選定し、次の日の朝9時に約定する「寄成」注文をいれて仕込みを完了という流れです。
「引成」注文のほうが価格は落ちつきますので、そちらのほうが好きという方はもちろん引成で問題ありません。
信用建玉一覧画面(ポジションの確認)
続いては現在持っている両建てポジションの確認方法のご説明です。
まずはTOPページに戻り、左側「信用取引」タブを選び、その中の「信用建玉一覧」をクリックしてください。
もしポジションをたくさん持っていた場合は、①の「期日」をクリックして銘柄の順番を購入日順に並べ直すとわかりやすくなります。
②は皆さんが特に気にする評価損益ですが、サヤ取りは逆張りでエントリーですのでポジションを持った最初はほとんどの場合マイナス側に動きます。
サヤ取りを長期で考えていたり、「同業種」の銘柄を選んで購入した場合は相関が強いので購入代金の6%~8%程度のマイナスは許容範囲です。
もし短期取引だったり「異業種」銘柄の場合はサヤが戻らないリスクがありますので、3~5%程度で損切りを考えたほうが良いかと思います。
個別返済画面
続いて、利益確定(or損切り)の方法です。
決済したいポジションを選択して③の「返済」をクリックしてみましょう。
「返済」をクリックするとこの画面に移動します。こちらは2002日清製粉の返済画面です。
デフォルトでは注文株数や反対売買の注文が最初から入力されていますので、変更するのは赤枠の執行条件を「成行」「寄成」「引成」のどれか選んで、下の「注文確認」をクリックするだけで完了です。
その後、注文がきちんと通ったかどうかは、TOPページ左側の「信用取引タブ」→「注文照会(信用)」で見ることができますよ。
たまに余力のチェックをしましょう
株の信用取引はレバレッジを約3.3倍まであげて取引ができます。
国内の外国為替取引(FX)の25倍などと比べるとレバレッジは低いですが、株の日々の値動きはFXよりも激しいのでレバレッジ3.3倍で十分かと思います。
サヤ取りは両建てが基本ですので暴落が起きても大きな損失を被ることは少なく、通常の株取引よりも信用余力には気を使わなくて大丈夫です。
かといってサヤ取りは長期トレードが一番勝率が高いので、たまのチェックは必要ということで確認方法の紹介です。
余力紹介(信用)画面
余力照会画面は、TOP画面左側の「信用取引」→「余力照会(信用)」で開くことができます。
そしてサヤ取りの取引で気をつける所は、右の赤枠の「リアルタイム時価追証計算」です。
リアルタイム時価追証計算
ここはリアルタイムで現在の保証金預託率を計算してくれています。別項目にも保証金預託率は表記されていますが、こちらのリアル時価のほうが正確です。
まず上の段の保証金預託率の計算式ですが、
受入保証金 ÷ 未決済建玉代金 × 100
で算出されます。※受入保証金は、担保総額 + 決済益 − 建玉評価損 − 決済損 − 前日までの諸経費です。
SBIネオトレード証券の場合、この保証金預託率が20%を割り込むと追証が発生します。
サヤ取りはいきなり資産が吹っ飛ぶということはありませんが、それでも80%以上はキープしたいところです。
次に、「追証(20%)維持余力」ですが、こちらは保証金預託率が維持保証金率の20%に対して、いくら足りないかを表示しています。
ここの値がプラスのうちは追証発生までの余裕金額、ここの値がマイナスになった場合はその額を入金すれば追証が避けられるという必要金額です。
SBIネオトレード証券でのサヤ取り注文方法 まとめ