ハイローオーストラリアが6月30日で事業終了!
MT4のお悩み

【初心者向け】MT4でよく聞く「pips」と「point」って何が違うの?

MT4のpointとpips
yuki
yuki
EAを使っているとたまでてくるのが「pips(ピップス)」と「point(ポイント)」の違いです。
カオチャイ
カオチャイ
この違いでEAがゴールドなどのCFDで動かないことがありますので、しっかり理解してくださいね

MT4のpointとは?

MT4(MetaTrader 4)における「point(ポイント)」とは、表示されている通貨ペアの価格の最小変動単位を指す内部単位です。具体的には、1pointはチャート上のレート表示の最小桁の値に相当します。

Pointの具体的な意味と例

例えば、あるFX業者のレート表示が「100.05」の場合、1pointは0.01となります。

一方、レート表示が「100.050」の場合は、1pointは0.001となります。

このように、業者や通貨ペアによって小数点以下の桁数が異なるため、1pointの値も変わります。

一般的には、

クロス円通貨ペアでは1point=0.001

クロス円以外の通貨ペアでは1point=0.00001

となっているブローカーが多いです。

MT4のpipsとは?

Pipsは通貨ペアにより定義が一定で、たとえばクロス円は1pips=0.01、クロス円以外は1pips=0.0001で固定されています。

Pipsの具体的な意味と例

多くの主要通貨ペアでは、価格は小数点以下4桁まで表示され、1pipは0.0001の価格変動に相当します。例えば、EUR/USDが1.1200から1.1201に動いた場合、これは1pipの変動です。

クロス円の通貨ペア(例:USD/JPY)では、小数点以下2桁まで表示されるため、1pipは0.01の変動となります。

yuki
yuki
一般的には、pipsのほうが桁数が固定されているのでブローカーが変わっても比較しやすいですね
カオチャイ
カオチャイ
スプレッド表記もpipsで表示されますので、普段から馴染み深いですよね

Pips対応で作られたEAではCFDが動かない?

pipsの単位パラメータの中にpipsが使われているインジケーター

 

一般的に親しみやすいpipsですが、Pipsを前提に作られたEAやインジケーターは、ゴールドなどのCFD取引でうまく動作しないことがよくあります。

理由としては、CFDは価格表示の小数点以下の桁数が一般的な通貨ペアと異なるため、EA内部でのPoint(ポイント)からPipsへの変換が正しく行えないことにあります。

yuki
yuki
また、ゴールドなどのCFDはブローカーによって小数点の位置が異なるんです

 

多くのEAやインジケーターは、Pointを基準にPipsに換算する処理を「通貨ペアの小数点以下の桁数が3桁や5桁」という前提で組んでいますが、ゴールドのように桁数が異なると、Pointの値の扱いがずれてしまい、Pips計算が狂います。

その結果、EAは価格変動を正しく認識できず、エントリーや決済などのロジックが正常に動作しなくなります。

対策方法として開発者さんでしたら、pips換算をあきらめてpoint前提でツールを作成するか、ブローカーごとにカスタマイズして作成するか(この場合、他のブローカーでは動きません)ですね。

カオチャイ
カオチャイ
point仕様のEAはパラメータ設定が少しややこしくなるので弊社で作るツールの殆どがpips表記ですが、最近はゴールド取引をされる方が増えたので、pointでの作成依頼も増えてきました

まとめ

項目 説明
Point(ポイント) MT4内部で使われる価格の最小変動単位。表示されるレートの最小桁の値に相当。
1pointの値 業者・通貨ペアによって異なる。例:100.05なら0.01、100.050なら0.001。
Pips(ピップス) FX業界で使われる価格変動の共通単位。クロス円は0.01、その他は0.0001が基本。
PointとPipsの関係 PointはMT4内部単位、Pipsは業界標準単位。1pointは約0.1pipsの場合が多いが業者依存。

 

ABOUT ME
YUKI
MT4をこよなく愛する開発者です。FX-EAラボの他に、サヤ取りを追求した株ラボ、MT4、MT5のツール制作に特化したシストレファクトリー、EAやインジケーターに認証やペイパル決済機能が付けられるMQLAuthシステムなどの開発にも関わっています。 YUKIプロフィール