サインツールを合成とは?
FX-EAラボで頻繁に受けるご依頼として、2つのサインツールをチャートに入れて、両方のサインが一致したところだけエントリーするようにしてほしいというご希望があります。
一見無理そうなこのご依頼ですが、FX-EAラボ経由でのAutoMultiTraderを利用するのであれば、コードの中身が見れないex4ファイルであってもかなりの確率で製作が可能です。
サインツール合成の例
そしてこちらのPZ_Day_Tradingというサインツールを重ねてみると・・・
サインツール合成は上記の様に2つのサインツールを使い、矢印が一致した所でのみエントリーし、その他の矢印はエントリーしなくする方法です。
サインを制御するためには合成サインツールだけでなく自動売買システムとの連携も必要なので、FX-EAラボで製作できる合成サインツールはAutoMultiTraderで稼働させることが前提です。
一致したところでのみエントリーなので当然取引回数が少なくなりますので、ある程度サイン数が多く出るツール同士が望ましいです。
無料ツール+無料ツールの合成で有料ツール超えの勝率を出すことも多く、一部の開発者さんには合成ツール専門でやられている方もいらっしゃるくらいです。
サインを合成するための条件
サインツール合成ですが、どんなサインツールも合体できるわけではありません。ある程度の条件が存在します。
条件① バッファ型のサインツールが望ましい
サイン合成にはバッファ型のサインツールが望ましいです。
バッファ型のサインツールとは、上記のように、エントリーサインにマウスカーソルを当てるとデータウィンドウに数値が表示されるものです。
ここで数値が表示されないものはオブジェクト型と言いまして、オブジェクト型の場合でも殆どの場合サインツール合成が可能ですが、表示などが正しくできない場合が多いです。
条件② サインツールの提出が必要
サインツール合成にあたって、合成したい2つのサインツール(.ex4)をFX-EAラボへ送って頂く必要があります。
また、MT4の口座縛りがあるサインツールは、FX-EAラボの開発スタッフがお使いのMT4にログインできる様に、①お使いのFX業者名、②口座番号、③閲覧パスワードのご提出も必要です。
条件③ 合成インジケーターは取引専用で、表示は別
合成サインツールの構成として、MT4のチャートに「合成サインツール」のみを適用し、元の2つのサインツールはIndicatorsフォルダにいれておく形で、基本的にはチャートには適用しません。
そして合成サインツールですが、基本的にチャートには元インジケーターのようにラインなどのテクニカルを表示しません。純粋に「2つのサインツールの矢印が一致したところのみにサインが表示される取引専用インジケーター」です。
(※サインツールの作りによってはテクニカルが強制で表示される場合もあります)
この理由は、合成サインツールで元インジケーターのライン表示を読み込んでチャートに描写するためにはメモリやCPUのパワーを多く必要とし、自動売買の動作自体が重くなってしまうからです。
また、ラインなどを描写することは可能ではありますが、制作の際の工数が増えて専用ツールの制作代金も高くなりますので、普段は放置していただく「自動売買」という目的の元では、あまりラインなどを描写するメリットがありません。
ただし、販売向けのサインツールの場合はどうしてもチャートにラインなどを表示させたい方もいると思います。
その場合はもちろん表示するように制作いたしますが、元のインジケーターがチャートのどの様にラインを表示しているかによっては正常に表示できないものもありますので、ここは要ご相談です。
勝率表示や切り替えボタンがある元インジケーターは注意
合成サインツールはチャート上でIndicatorsフォルダにいれた元サインツール2つを読み込みます。
その時に勝率表示やマーチン切り替えなどのクリック可能なボタンがあるもの、カウントダウンなどのテキストをチャートに表示するものなどは、残念ながらMT4の仕様により使えなくなってしまいます。
大抵のインジケーターはパラメータから変更が可能なものかとは思いますが、まれにチャート上のボタンからしか変更できないインジケーターもありますので、ご注意くださいませ。
リペイントをするサインツールにも注意
リペイントとは矢印を後から書き換えてしまうことです。
もし合成するサインツールの片方がリペイントをするものだった場合、せっかく制作しても期待する勝率が見込めない場合があります。
FX-EAラボでは製作ご依頼をいただきますと簡易的なリペイントチェックを行います。
その時にリペイントが発見できた場合はご連絡して製作をキャンセルすることが可能ですが、簡易リペイントチェックでは見つけられないリペイントも多く存在します。
FX-EAラボでは有料にて録画によるリペイントチェックも行なっておりますが、無料でチェックする方法として、こちらのリペイントチェック方法で1~2日ご自身で確認を行なってからのご依頼をおすすめいたします。
バックテストの問題
合成サインツールですが、残念ながらハイローオートアナライザーを使ったバックテストはできません。
合成サインツールはあくまで、2つのサインツールの矢印を高速で読み取って1つのアラートとして処理するツールであって、それ自体がサインを生成するものではないからです。
そのため、制作前にフォワードテストでしっかりと2つのサインが一致したところの勝率を見極めてから製作のご依頼をお願いします。
制作料金はどのくらい?
制作料金ですが、合成する元サインツール次第ではありますが、だいたい16500円(税込)~33000円(税込)の間に収まることが多いです。(インジケーターを差し替え可能に作る場合はまた別途お見積りです)
チャートにたくさんのラインが描かれているオブジェクト型だったり、複数ロジックが内包されているサインツールほど高くなりますが、ひとまずは下記のボタンから合成したいサインツールを送っていただければお見積りが可能です。
※なお、AutoMultiTraderと同期して稼働しますので、FX-EAラボ経由でのAutoMultiTraderご利用が必要です。