従来のリペイントチェックの弱点
リペイントで矢印が書き直されていく様子です
リペイントですが、ZigZagのように高値安値更新でラインが書き換えられていく自然なものから、00秒でローソク足が確定した後に一度出した矢印を後からこっそり消したり付け足したりするものまで色々な種類が存在します。
悪質なものですとチャートにリペイントした後の勝率を表示して成績を良く見せるものがありますが、バイナリーオプションの自動売買などでこういったツールをそのまま動かすと実際のエントリーがチャートと一致せず、どんどん資金を削っていきます。
以前はリペイント報告は少なかったのですが、2021年中頃から問い合わせが急激に増え始め、一時期は1日2~3件のお問い合わせがきていたので被害者は多そうです。
ですので、トレーダーさんは自動売買で動かす前に必ず自分でリペイントをしていないかのチェックを行う必要があり、ある程度経験のあるトレーダーさんでしたらネット上の情報を頼りにMT4のストラテジーテスターでサインツールを走らせてリペイントをチェックしているかと思います。
ただ残念ながら、有料レベルのインジケーター開発者でしたら、「ストラテジーテスターで動かした時はリペイントをしない」ように制作することが可能でして、開発者の意図的なリペイントはテスターでの検出が不可能です。
そこでこの記事では、SYSFAC_AMT_AUTOシリーズを使った個人でできる、精度の高いリペイントチェック方法をご紹介していきたいと思います。
SYSFAC_AMT_AUTOシリーズの強制矢印表示機能
SYSFAC_AMT_AUTOシリーズは、エントリーアラートを出さないインジケーターの代わりにアラートを出して、AutoMultiTraderで自動売買ができるようにするインジケーターです。
元々はリペイントチェックを行うために開発されたものではありませんが、SYSFAC_AMT_AUTOシリーズはサインツールの矢印をとても正確に読み取り、さらに一度感知した矢印にマーキングを強制でおこない、これは過去のローソク足が書き換わらない限り消すことはできません。
このマーキングする特性を応用すると、個人でも8割以上のリペイントを見破ることができるようになります。
リペイントチェックの手順
まずは下準備として、お好きなSYSFAC_AMT_AUTOシリーズをダウンロードします。
SYSFAC_AMT_AUTOはFX-EAラボ経由でAutoMultiTraderを契約されている方は無料でご利用でき、契約されていない方も1週間のお試し期間があります。
①チャートを2つ作る
SYSFAC_AMT_AUTOのダウンロードが完了したら、MT4に1分足で同じチャートを2つ作ります。
そして片方のチャートにSYSFAC_AMT_AUTOとチェックしたいサインツールを適用して、SYSFAC_AMT_AUTOの読み込む設定を済ませておきます。
そしてもう片方のチャートは何もいれず初期設定の状態にしておきます。
※SYSFAC_AMT_AUTOで読み込む設定は簡単マニュアルを見ながら、インデックスやファイル名を記入してください。
※リペイントチェックにAutoMultiTraderは使用しません
②サインがたまるのを待つ
設定が正しくできると、SYSFAC_AMT_AUTOを適用したチャートには矢印がリアルタイムで出現していきます。
リペイントチェックを行うには、チャートを作成した後に出現した矢印が必要ですので、しばらくチャートを放置して新しい矢印が2~30本程度できるまで放置します。
③2つのチャートを比較する
元のインジケーターを適用したところ(下段)矢印が一致していません
十分な数の矢印がでたら、SYSFAC_AMT_AUTOを入れていなかったもう一つのチャートに、調べたいサインツールのみを適用します。
そして2つのチャートを比較するのですが、もしリペイントがなければ2つのチャートのサインは完全に一致します。もしリペイントがあるサインツールでしたら、部分的にサインが一致しなかったり、SYSFAC_AMT_AUTOでまったく読み取れないなどの症状がでます。
リペイントするサインツールを使って自動売買を稼働すると、サインがないのにエントリーしたり、サインがあるのにエントリーしなかったりと、リペイント特有の症状がおこりますので使わないように気をつけてください。
リペイントしていないかを自分で検査する方法 まとめ