バイナリーオプション取引に必要なPCスペック
Bi-Winningやファイブスターマーケットなどで自動売買取引を実現するために必要な最低限のパソコンスペックはこちらです。
・CPU:ペンティアム(Pentium)500MHz以上
・メモリ:2GB(Windows10の必要最低メモリ数)
・グラフィックボード:特に必要なし(CPU内蔵グラフィックスを利用)
・通信環境:128kbps以上
上記は以前ハイローオーストラリア公式が発表した、PCで取引するための最低スペックです。
しかし現実問題として上記の構成ではその他のソフトを動かした時点で遅延が発生しますし、Windows10を動かすだけでも厳しい内容であり、理想的な取引環境とは言い難いです。
そこで、自動売買初心者さんが間違ったパソコンを選ばないように、まずパソコンの主要なパーツが自動売買取引のどこに影響するかをご紹介していきます。
あらゆる動作に関係している「CPU」

CPUはパソコンの処理能力の中核を担うパーツで、裁量トレードでも自動売買でもともに重要なパーツとなります。
Windowsが立ち上がるスピードも、ブラウザを開いた時の描写速度やページの切り替え速度などすべてに関わる重要なパーツです。
ハイローオーストラリア公式Q&Aには、CPUはPentium500MHz以上との指定がありますが、これは20年近く前に開発されたCPUで、現在は販売されていませんし、最近はどんなに安いパソコンを購入してもPentium500MHz以下のスペックは無いかと思います。
CPUの種類
Intel CPU | AMD CPU | 自動売買での動作目安 |
---|---|---|
Core i9-14900K / 14900KS | Ryzen 9 7950X / 7950X3D | もう2つくらい余分にMT4を動かせるレベル |
Core i7-14700K / 13700K | Ryzen 7 7700X / 7700 | まだまだ余裕、もう1つMT4を立ち上げても問題なし |
Core i5-14600K / 13600K | Ryzen 5 7600 | 快適に動かせます |
Core i3-14100 / 13100 | Ryzen 3 7300 | 全く問題なし |
上記は現在主流のCPUです。
CPUは主にIntel(インテル)とAMD(エーエムディー)の2社から提供されています。どちらも高性能モデルを展開しており、特に近年はAMDのRyzenシリーズが人気を集めています。
実際、将棋界の藤井聡太八冠も、AMDのRyzen Threadripper 3990X(なんと当時50万円超)という超高性能CPUを使って自作PCを組み話題になりました。現在は後継モデルとして、Ryzen Threadripper 7995WXなども登場しており、並外れたマルチスレッド性能でプロ用途にも対応しています。
自動売買を快適に運用したいなら、最低でもCore i5 / Ryzen 5クラス以上をおすすめします。もし複数通貨や複数MT4を扱う場合は、Core i7 / Ryzen 7以上が望ましいです。予算や用途に合わせて、性能とバランスのとれたCPUを選びましょう。
重いソフトを使う時に重要なメモリ(RAM)

メモリ(RAM)はデータを一時的に記録するパーツで、4GB、8GB、16GBのように容量が選択でき、超高速に動作することができます。容量が大きいほうが快適にソフトを動かすことができます。
役割としては、通常CPUが取り扱うデータはハードディスクなどの記憶媒体に記録されていますが、実はハードディスクは処理速度がそこまで早くありません。CPUが高速でハードディスクを読み取ろうとしても、ハードディスクがCPUのスピードについていけないということが起こります。
そこでハードディスクに入っているデータを一時的にこのメモリに移動しておいて、CPUとメモリを対に動かすことでデータの読み込みを速くする工夫をしています。
このメモリが不足しますとCPUはメモリではなく処理速度が遅いハードディスクから読み込みを行うため、パソコンの画面がカクカクしたりフリーズするようになります。
また、MT4は古いプログラムですので、メモリの扱い方が少し下手ということもありますので、AMTなどを使った自動売買では容量が大きいものが良いです。
メモリの種類
総称 | チップ規格 | クロック(MHz) | 転送速度(GB/s) | ピンの数 |
DDR4 | DDR4-2666 | 1333 | 21.3 | 288 |
DDR4 | DDR4-3200 | 1600 | 25.6 | 288 |
DDR4 | DDR4-3600 | 1800 | 28.8 | 288 |
DDR4 | DDR4-4266 | 2133 | 34.1 | 288 |
メモリには「DDR2 SDRAM」「DDR3 SDRAM」「DDR4 SDRAM」、そして最近では「DDR5 SDRAM」といった種類がありますが、2025年現在、主流は「DDR4 SDRAM」です。DDR5も徐々に普及しつつありますが、コストパフォーマンスや互換性の面で多くのユーザーがDDR4を選んでおり、自動売買でも十分な性能を発揮します。
最低メモリ容量はどれだけチャートを開くか、いくつのMT4を開くかに依存しますが、最低でも8GBはほしいところです。
チャート表示が早くなるグラフィックボード「GPU」

グラフィックボード(GPU)は主に画像の描写に力を発揮するパーツです。
最初に紹介したCPUにはこのグラフィックボードとほぼ同じ機能を内蔵しているものも多いので、自動売買の取引には必ずしも必要なパーツではないのですが、グラフィックボードがあれば、CPUの負担を減らし、多くのチャートを表示する時に快適な動作が期待できます。
また、ビットコインなどの仮想通貨界隈ではマイニング(採掘)をして通貨を手に入れることができますが、採掘に必要な計算はグラフィックボードの得意領域なので、仮想通貨ブームの時にこのグラフィックボードが売れすぎて品薄になってしまいましたね。
グラフィックボード(GPUの種類)
メーカー | GPU |
NVIDIA | GeForce RTX |
NVIDIA | GeForce GTXi |
NVIDIA | GeForce MX |
AMD | Radeon RX |
Intel | Iris Plus(内蔵) |
グラフィックボードはメーカーとしてはNVIDIAがほとんどのシェアを持っています。AMDとIntelもGPUは生産していますが、現状ではNVIDA一択と言って良いでしょう。
上記のほとんどはCPUとは独立して性能を発揮しますので、自動売買で使う分には問題ありません。ただしCPUに内蔵タイプである、ItelのIrisPlusは他の単体タイプのGPSに比べて処理性能は劣ります。(それでも十分なスピードです)
通信速度(インターネット回線)
通信速度は、日本の場合ですと光回線が主流になっていますので特に問題はありません。一世代前のADSLでも自動売買は問題なく動作します。
ただし光回線やADSLが通せない地域もあり、その場合は無線タイプであるWiMAXなどを使用することもあるかと思います。
光回線は有線なので、高速、安定、大量量通信が可能ですが、無線タイプの場合はケーブルが不要になるという便利さでは有線を上回りますが、安定性に関しては大きく劣ります。
取引をする場合、チャートを見ながらの裁量トレードで無線タイプの場合ですと、チャートの描写が遅くなったり更新が一瞬止まったりというデメリットがあります。
自動売買取引のPCスペック優先順位
バイナリーオプションを手動でトレードする場合
バイナリーオプションブローカーにChromeなどのブラウザでログインし、手動でトレードを行う場合に必要なパソコンの能力は下記の順番で重要です。
①CPU ②通信速度 ③メモリ ④グラフィックボード
バイナリーオプションのサイトは通常のサイトに比べてグラフィカルな作りで重い部類にはいるサイトですので①のCPUの処理能力と②の通信速度は快適なトレードのために重要なパーツとなっています。
③のメモリですが、ブラウザーはメモリを多く消費するのでCPUと通信速度に比べて重要度は落ちますが、決して軽視していい訳ではないのでご注意ください。
そして④のグラフィックボードですが、こちらも使っていないわけではないのですが、裁量トレードの場合は自動売買ほど同時にチャートを表示しません。
そのため優先順位は下がります。
AMTなどで自動売買を行う場合
AutoMultiTrader(AMT)などで自動売買を行う場合は、手動でトレードをおこなう場合とはパーツの優先順位が変わります。
①グラフィックボード ②CPU ③メモリ ④通信速度
裁量トレードでは優先順位が低かったグラフィックボードが、自動売買となるといちばん重要なパーツになっています。なぜこの様になるかと言いますと、自動売買の場合は複数の通貨で稼働させる場合がほとんどです。
その際に、自動売買システムはチャート画面を裏でいくつも開いて読み取るということを行うのですが、この作業をするためにはチャートの描写速度が重要になってきます。
チャート描写はグラフィックボードの得意分野ですのでCPUの負担が減り、快適な取引ができるというわけです。
2025年 自動売買にオススメのノートパソコン
Lenovo ThinkPad E14 Gen 4(Ryzen 7搭載モデル)
CPU:AMD Ryzen 7 7735U
メモリ:16GB
ストレージ:512GB SSD
画面サイズ:14インチ フルHD
価格帯:約10万円台前半
特徴:堅牢なビジネス向け設計でトラブルが少ない。複数ソフトの同時使用や高解像度画像編集も快適。高いCPU性能(PassMark 20,000以上)を持ちつつコストパフォーマンスに優れる機種です。
Dell Inspiron 14 5000シリーズ(Core i5 / Ryzen 5搭載モデル)
CPU:Intel Core i5-1335U または Ryzen 5 7530U
メモリ:8GB〜16GB
ストレージ:256GB〜512GB SSD
画面サイズ:14インチ フルHD
価格帯:10万円台
特徴:XPSシリーズが人気のDELLですが、自動売買と考えるとこちらのシリーズのコスパが良くておすすめです。バランスの良い性能と携帯性を兼ね備え、日常作業からテレワークまで幅広く対応。SSD搭載で高速起動、軽量で持ち運びも楽な機種です。
Dell G15 5530
CPU:Intel Core i7-13650HX(高性能ハイブリッドCPU)
GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060
メモリ:16GB
ストレージ:1TB SSD
画面:15.6インチ フルHD 165Hz
価格帯:20万円台
特徴:RTX 4060搭載により、グラフィック関連は全く問題なし。自動売買だけでなくゲームやクリエイティブ作業に非常に強いハイスペックモデル。冷却性能も優れており、長時間の高負荷作業でも安定した性能を発揮します。20万円台でこの性能は非常にコスパが良しです。
【2025年】バイナリーオプション自動売買におすすめノートパソコン&スペック まとめ


