自動売買に向いていないサインの特徴
データウィンドウに数値が表示されない
こちらはマウスカーソルにサインを当てても何も数値が表示されません。パラメータの段も一つしかないのでサインを拾えない可能性が高いです。
通常はこのようにマウスカーソルをサインに当てるとデータウィンドウに数値が表示されます。LOWとHIGHの記載もあります、この場合は自動売買システムで正しくサインが拾える場合がほとんどです。
サインを拾えないインジケーターの特徴ですが、まずわかりやすいのがマウスカーソルをサインに合わせた時に、データウィンドウに数値が表示されなかったり、複数のパラメータが同時に反応したりするものです。
この場合は設定でインデックスを総当りしたり、オブジェクト型の読み取り方法などを試し、それで動かなければ、SYSFAC_AMT_AUTOなどのサイン読み取りツールを使う必要があります。
リペイントするインジケーター
自動売買に向いていないサインとして、筆頭に挙げられるのがリペイントするサインで、上記の動画を見ると、一度出たサインが価格の更新とともに削除されては書き直されているのがわかります。
リペイントはリアルタイムで動かしている最中にはあまり起こらず、時間足を切り替えたりMT4を再起動した時に一斉に書き換えられるパターンがほとんどですので、目視では見つけにくいです。
自動売買で動かすとエントリーしているのに、後からチャートと比べるとサインの位置がずれているということが起こりますので自動売買には向かないサインです。
サイン確定時に、一つ前の足にサインを出すもの
自動売買システムですが、通常は00秒でローソク足が確定してその足にでたサインを読み取ります。
しかしサインツールの中には、00秒でローソク足が確定した数秒後に、その足ではなく一つ前の足にサインを点灯させるものがあります。
これは多くの場合、ローソク足を1本分確かめてから表示することで勝率をよくする意図があるのですが、普通に使っていると意外と気付けない上に、自動売買システムでの読み込みができない厄介なサインの1つです。
ZigZagなど、サインを書き換える前提のロジック
こちらはよく見かけるZigZagをロジックに含んでいるサインツールです。ZigZagは主要な高値安値を頂点にしてラインを繋げ、トレンドの波を視覚的に分かりやすくしてくれるインジケーターです。
そのロジックの特性として、ZigZagの頂点が決まってサインが出現したあとに、再度高値(安値)が更新されると一度出したサインを削除して、新たに書き直すことをしています。
これはZigZagが悪いわけではなく、ZigZagはもともと矢印を出すタイプのインジケーターとして作られていないので仕方がないところです。
基本的に過去チャートであまりにもうまく頂点を捉えているものは、ほぼZigZagロジックで、自動売買で拾ってはいけないものと理解しておきましょう。
勝率がとんでもなく高いインジケーターのサイン
これは未だに騙されてしまうトレーダーさんが多いのですが、サインツールで勝率90%などは基本的にありえません。(アービトラージを除く)
有料販売されているサインツールの中にはチャートに勝率を表示させて、80%!90%!なんてものがありますが、これは勝率計算をごまかしているか、サインがリペイントしているかのどちらかです。
これらを避ける方法として、勝率80%以上をうたっているものには手を出さないというのが一番確実なのですが、他の方法としてはリペイントチェックや、弊社の勝率計算ツールをつかってリアルで動かすなどの方法がありますよ。
番外:00秒時点のティックが作られない流動性のない相場
サインを読み取ってAMTで読み込めるようにするSYSFAC_AMT_AUTO限定の話になります。
SYSFAC_AMT_AUTOの動作ですが、フライングエントリーの設定を特に変えていない場合は、00秒時点で元インジケーターのサインが残っていればそのままアラートを出してサインを表示します。
しかし、土曜日などの流動性が低い時に独自に価格データを配信している業者の場合、00秒前後のティックデータがMT4へ配信されずに飛ぶということが良くあります。
この場合、SYSFAC_AMT_AUTOは00秒時点にサインがあるかどうかの判別がつきませんのでサインを表示することができません。
FX業者が独自に配信している土日の自動売買は、価格データの信頼性も低く、何が起こるかわからないので避けたほうが無難です。