自動売買のお悩み

バイナリーオプションでマーチンゲールは勝てる?

ハイローオーストラリアでマーチンゲール
yuki
yuki
本日はバイナリーオプションでよく利用されるマーチンゲールについてのお話です
カオチャイ
カオチャイ
資金のある人は無敵とも言われるマーチンですが、はたしてバイナリーオプションの世界では有効なのでしょうか?
yuki
yuki
今回は特に自動売買での利用を想定したお話ですすめさせていただきますね

MT4のインジケーター作成FX-EAラボがお客様のMT4オリジナルインジを開発します

マーチンゲール法とは?

ルーレット

マーチンゲール法とはカジノの古典的手法で、主にリターン(バイナリーの場合はペイアウト率)が賭け金に対して2倍程度になるゲームで使われるもので、勝負して負けた場合に賭け金を2倍にして次の勝負をする手法です。倍プッシュなんて呼ばれ方もします。

資金が無限にあるならば理論上は絶対に負けない手法ですが、現在のカジノなどではテーブルごとに賭金のリミットが決められていますので限界があります。

それでもマーチンは根強い人気を誇る手法で、勝率が50%に近いゲームであるルーレット(赤黒・ハイロー賭け)、ブラックジャック、バカラなどでは3倍マーチンゲール(負けたら3倍の額を賭ける)なるものも考案されていたりします。

当サイトで紹介しているバイナリー自動売買システム「AutoMultiTrader」でも自動マーチンゲール機能は装備していますし、世の中に出ている半数以上の自動売買システムが同様の機能を備えているかと思います。

 

マーチンゲール法のエントリーの勝率

さて、資金があれば理論上は絶対に負けないマーチンゲールですが、実際行った場合の利益、勝率などをシュミレートしてみました。

こちらの表はバイナリーオプションで1000円賭金で、勝率が50%として、マーチンゲールを10回までおこなった場合の表です。(1回目は通常エントリー、2回目からがマーチン)

画像1

この表の勝率だけを見ると、マーチンゲールでゲームを3回行えば勝率87.5%、4回なら93.75%は勝てるというポジティブな見かたができます。

しかし賭金に対して利益を見ると、3回目では4000円賭けて1000円の利益、しかもここまでに1000円、2000円と賭けているので合計は7000円賭けていることになります。そこまで賭けているのに、買った時に貰えるのはたったの1000円利益という切ない結果。

つまりマーチンは勝率は高く保てますが、賭金に対してのリターン率、つまりリスクリワードは非常に悪く、実益としてはあまり意味のない手法ということがわかりますね。

 

マーチンの勝率を冷静に考えてみると・・・

バイナリーオプションでマーチンゲールを使ってエントリーする根拠とはなんでしょうか?

裁量でトレードされている方は、水平線やトレンドライン、ローソクの形など優位性のある部分を判断してエントリーされているかと思います。

自動売買のロジックを稼働させている方はそのロジックがもつ優位性の高い場所でエントリーすることになります。自動売買のロジックを作るには膨大なバックテストが必要ですし、開発者様もかなりの時間をエントリーテストに注いでいるはずです。

しかしですね、マーチンゲールのエントリー条件って・・・

「負けたら次の足で倍がけエントリー」

だけではないですか?そこには裁量トレードで磨いたテクニカル手法は介入しませんし、膨大なデータから導き出した自動売買ロジックも介入しません。

だって「負けたら倍がけエントリー」だけなのですもの。そこに優位性のあるロジックはありません。

つまりマーチンエントリーって、スプレッドとかボラはこの際おいておきまして、単純に上か下かの勝率50%なのです。目をつぶって適当にエントリーするのと同じことなんです。

 

バイナリーオプションではマーチンゲールは禁止?

さて、マーチンゲールですが、バイナリーオプション取引で使うと口座が凍結されるという噂が囁かれています。

しかし実際の所、マーチンゲールだけが原因で口座凍結になったり出金拒否されるという事はありません。

なぜこんな事が言いきれるかといいますと、マーチン手法自体は「負けたら倍がけ」なので裁量であろうが自動売買であろうが、ブローカーが取引履歴を見たら一発でわかるはずなんです。

しかし一般に広まっている自動売買システムなどはその殆どでマーチンゲールの機能が実装されています。

カオチャイ
カオチャイ
しかしその割には口座凍結された方の報告がありません

 

マーチンゲールは一回でもやったらブローカー側は気付けるはずなんです。

・・・にもかかわらず口座凍結祭りはおきていません。

この理由としては、マーチンゲール自体はブローカー側にとっては大した痛手にならないどころか、あわよくば利益の源泉になるからです。

yuki
yuki
弊社の自動売買システムAutoMultiTraderにもマーチンゲール機能はついており、お客様の半数近くの方が使われておりますが、口座凍結の連絡は届いておりません

 

マーチンゲールは口座凍結とは無関係

マーチンゲールがバイナリーオプションのブローカーにもたらす利益を考えてみて下さい。

1000円を賭けて負けたらマーチンゲールで2000円を倍がけ、さらに負けたら次はマーチンで4000円がけです。

これでもしトレーダー側が取り戻したとしても、ブローカー側は1000円に対するペイアウト率分の損ですが、もしトレーダーがマーチンが失敗していたらハイローは7000円手に入っていたわけです。

つまりブローカー側からするとマーチンゲールをされても、リスクリターン率は圧倒的に有利な立場なのです。

これは率先して口座凍結にする理由がありませんね。

ハイローオーストラリアの口座凍結
【自動売買システム業者が語る】ハイローオーストラリアの凍結理由本日はハイローオーストラリアの口座凍結についてのご説明です。特に自動売買が口座凍結につながるかどうかの見解を、詳しく説明させていただいています。 サインツールをお使いの方は特におすすめの記事です。...

 

バイナリーオプションには取引上限がある

また、マーチンゲールに関してはブローカー側に有利なことがもう一つあります。

それは「エントリー上限」です。

マーチンゲールは資産があるならは理論上は無敗の聖杯手法ではありますが、例えば今はなきハイローオーストラリアには、一度の取引上限額が20万円までというルールが存在しました。

つまりいくら資金があっても負け続ければ賭金が先に頭打ちになり、マーチンゲール理論が成立しなくなるということです。

ちなみに1000円賭金のスタートで負け続けると、8回目には128000円の賭金に、9回目はMAXの20万円ですので、そこでマーチン理論は成立しなくなります。

9連敗する率は0.2%と低いですが、じゃあ安全かと言いますと、万が一9連敗になった時の失うものが大きすぎる上、その9連敗の負けは最初のエントリー以外は手法やロジックの優位性が無い、ただ「負けたから倍がけでエントリー」しただけの上下50%のロジックなのです。

それならばマーチンゲールは最初からせずに、本来の手法が持つ勝率55%、60%といった優位性のあるエントリーをコツコツ続けていくべきなのです。

 

自動売買のマーチンゲールについて

国産のバイナリーオプションサインツール(エントリーの矢印を出すツール)にはマーチンゲールをロジックとして組み込んでいるものが多く存在します。特にマーチン2回までといった設定が多いですね。

FX-EAラボで目にする感覚では4割くらいの国産サインツールに搭載されている感じです。(海外のサインツールは意外と少ないです)

カオチャイ
カオチャイ
データをとってツールを開発していればマーチンゲールを行うよりも、優位性のあるエントリーを積み重ねたほうがトータルの勝率は良くなることは明白なのですが、なぜ日本のツール開発者はマーチンゲールを実装するのか?それはツールの購入者側にも責任があるお話です

 

マーチンゲールを実装している自動売買ツールが多いわけ

金融リテラシー『金融リテラシー調査2019年調査結果』

 

さきほど、国産のツールにマーチンゲールが実装されていること多く、海外のサインツールにはマーチンゲール実装は少ないと書きました。

この理由ですが、実は国民の投資に関するリテラシー(知識)と関係しています。

金融広報中央委員会が発表した金融リテラシーを測る試験において、日本の正答率はアメリカよりも6%低い結果がでています。

イギリス、フランス、ドイツの欧州3カ国と比べるとその中で最下位が日本で、残念ながら世界と比べると我々は金融リテラシーが高いとは言えません。

さて、そんな日本人に高額なサインツールを売るときはどうすればよいでしょうか?

やはりバイナリーオプション取引において一番重要な勝率を全面に出すべきですね。ではどのように勝率を表記しましょうか?

やはりお客さんの食いつきが良いのは「勝率60%!(マーチン無し)」よりも「勝率85%!(マーチンあり小声)のほうがウケがいいんですね。人によっては「勝率90%超え(マーチン3回小声)なんて売り出す人もいるでしょう。

特にバイナリーオプションはシンプルなゲームですから初心者の参入が多く、このような数値をみると「おお!すごいっ!」なんてすぐに食いついてしまう人が多いですが、これが海外、特にカジノが合法な国の人ですと、結構な率でマーチンゲールの存在を知っています。

つまり海外で勝率85%!なんていいう売り出し方をしてもお客さんは食いつかないのですよね。しかし日本は残念ながらマーチンゲールの具体的な勝率を知らない人が多く弊害も知らない方がほとんどです。

そのためにマーチンゲールを実装した国産ツールが売れて、それに味をしめた開発者が続編のツールを出すことで増えていってしまうのですね。

ちなみにマーチンを2回(通常エントリー+マーチン2回分の計3回エントリー)おこなうのならば、素人が適当にエントリーしても勝率は87.5%程度に収束します。

yuki
yuki
サインツール販売というものは広告の見せ方次第ですからね・・
カオチャイ
カオチャイ
マーチンを真面目に計算するお客さんも少ないですし、サインツールのいいところばかり宣伝されたらマーチンあり85%でも「あ、これは勝てるんだな」と購入してしまう方がいらっしゃるのが実情です

 

マーチンゲールはどういう時に使うのが効果的?

さて、ここまでご説明したマーチンゲール手法ですが、FX-EAラボの見解を申し上げますと「なるべくならマーチンゲールは使わないほうが良い」となります。

しかし通常のマーチンの賭け方とは異なりますが、勝率がある程度あるサインツールのエントリーで負けた時に「次の足」ではなくて「次のエントリーサインが出た時」に倍賭けではいるのは実はそこそこの優位性があります。

もちろんお使いのインジケーターの勝率にもよりますが、55%以上の勝率があるのならリスクはかなり低くなります。

ただし残念ながらバイナリーオプションの自動売買システムで、この次のエントリーで倍がけ対応しているシステムは確認できていないので、基本は裁量トレードになってしまいます。

 

マーチンゲール手法は麻薬のようなもの

MT4のマーチンゲールを使った勝率

上記は過去のローソク足◯本分の勝率を表示するインジケーターをチャートに適用したものです。マーチンゲールは2回で計算を出しています。

エントリーロジックはハイとローをただ交互に繰り返すだけの単純なテスト用ロジックですが、勝率を見ますと結構な数値を叩き出していますよね。

しかしこの勝率が麻薬のようなものでして、バイナリーオプションの口座はこれくらいの勝率がでているとなかなか減りません。

特に自動売買で回していますと、マーチンゲールのおかげでコツコツ増えていくことのほうが多いのでリスクになかなか気づくことができません。しかしマーチンゲールはある日突然大きな損失が発生する、つまりコツコツドカンの典型例なのでやはり使うべきではないのです。

上記の勝率表示インジケーターはこちら
MT4のインジケーター作成

 

他のリスク管理手法との比較

マーチンゲール法は、一見「負けを取り戻せる安全な戦略」に見えるかもしれませんが、他の資金管理手法と比べてみることで、そのリスクの大きさがより明確になります。

ここでは、代表的な3つの資金管理手法とマーチンゲール法を比較し、それぞれの特徴や向き不向きを解説します。

固定金額法(フラットベッティング)

概要
毎回同じ金額でエントリーを繰り返す最もシンプルな手法です。たとえば常に1,000円で取引するというルールです。

メリット

  • 損失が急激に拡大することがない
  • 感情に左右されにくく、ルールを守りやすい
  • 長期的な統計が取りやすい

デメリット

  • 大きな勝ちが得にくい
  • 一時的なドローダウン時にメンタルを維持しづらい場合も

向いている人
安定した成績を重視する人、初心者、長期運用型のトレーダー

 

パーセント法(口座残高比率ベッティング)

概要
毎回のベット額を「口座残高の一定割合(例:2%)」に設定する手法です。残高が減ればベット額も減り、増えれば増加します。

メリット

  • 口座が減ると自動的にリスクが減る設計
  • 雪だるま式の資金増加も見込める(運用効率が良い)
  • リスクとリターンのバランスが良好

デメリット

  • 一定額勝ちたいときには時間がかかる
  • 損切りや勝ち逃げルールとの併用が前提

向いている人
リスク管理を徹底したい中上級者、ポートフォリオ思考を持つ投資家

 

アンチ・マーチン(逆マーチン)

概要
勝った時に賭け金を増やして、負けたら減らす方法。マーチンの“逆”にあたる戦略で、「勝ちトレンドに乗る」発想に基づいています。

メリット

  • 勝ちが続く相場で資金が大きく増える
  • 負け続けても損失が小さく抑えられる

デメリット

  • 勝ち負けが交互に出る相場では効果が出にくい
  • 勝ちを逃すと利益が伸ばしきれない

向いている人
トレンドフォロー型の戦略を使う人、損失を最小限に抑えたい人

 

マーチンゲール法との比較

マーチンゲールは「負けを取り返す」ことに主眼を置くため、他の手法に比べて次のような特徴があります:

手法 損失管理 メンタル管理 勝率依存 破産リスク
固定金額法
パーセント法 非常に高 非常に低
逆マーチン
マーチンゲール
yuki
yuki
マーチンゲール法は「勝率が高いインジケーターがある場合」や「短期的に勝ち逃げしたい場合」に一時的な効果を発揮することがありますが、資金管理の観点から見れば他の手法よりも危険性が高い戦略ではありますね

 

マーチンゲールを使用したトレーダーの声

最初にマーチンを使った時、どうなりましたか?


「勝率8割」って聞いて軽い気持ちで始めたんですが、最初の5戦は本当に全勝。調子に乗って金額を増やしたら、そこから7連敗。結果、2万円が30分でゼロになりました。現実を思い知りました。

どのタイミングでマーチンの怖さを実感しましたか?


勝っている間は「神ツール見つけた!」って舞い上がってました。でも連敗が始まった途端、金額が跳ね上がって…6回目にはクリックする手が震えました。最後は賭けられる金額すら残ってませんでした。

マーチンは短期勝負に向いてるって聞いたけど本当?


確かに一時的には資金が増えることもあります。2日で3万が9万になりました。でも4日目の朝に9連敗して、全部吹っ飛びました。短期勝負に向いてるっていうより、短命です。

手動でマーチンしていたとき、どんな感覚でしたか?


一言で言えば“ギャンブル”。3回目くらいから「これ失敗したら今日の昼飯抜きかも…」とか考えながらクリックしてました。スリルはありますが、冷静さは消えます。

マーチンをやめたきっかけは何でしたか?


7連敗して口座が空っぽになったとき、夜中に画面見ながら泣きました。それで「このままだとお金より先に精神が壊れる」と思ってやめました。今は固定額と日当ラインを決めて運用してます。

今思えば、どこで間違っていたと思いますか?


「1回勝てば取り戻せる」と思い込んでたところですね。冷静に考えれば、連敗はいつか来るし、資金には限りがあります。最初に「無限マーチンできる資金」なんてなかったのに…。

マーチンで“勝ち逃げ”に成功したことはありますか?


1回だけ、運良く3連勝→即出金で成功しました。ただ、そういう成功体験があるからこそ、またやって失敗するんですよね。勝ち逃げって、実は一番危ないワナかもしれません。

マーチンを今後使うとしたら、どうしますか?


もし使うなら、回数を1日2回まで、連敗上限を3回までと決めて、あくまで“補助的に”使うと思います。もう昔みたいに「資金をマーチンに預ける」みたいな使い方はしません。

家のお金でマーチンに手を出した結果、どうなりましたか?


専業主婦で、子育ても少し落ち着いた頃。SNSで「主婦でも月10万稼げる」と見てバイナリーを始めました。
最初は1,000円ずつ、慎重に。でも思ったより勝てて「これなら…」とマーチンに。
家事の合間や夜中にスマホでポチポチ。最初の月で4万稼げたのが嬉しくて、2ヶ月目には10万入金して勝負。
でも、ある日8連敗して一気に資金が飛びました。悔しくて、家計から補填して…気づけば生活費が3ヶ月分なくなってました。
夫に問い詰められて正直に話したら、無言で部屋を出ていき、数日後に「距離を置こう」と言われました。
そのまま別居→離婚。お金だけじゃなく、家族まで失って初めて、自分が何をしていたか気づきました。

バイナリーオプションでマーチンゲールは勝てる? まとめ

yuki
yuki
今回はマーチンゲール手法を使っている人にとっては耳に痛いお話になってしまいました
カオチャイ
カオチャイ
マーチンは見た目の勝率が良くなるのでトレードは楽しくなりますけれども、劇薬でもありますからね
yuki
yuki
バイナリーオプションで大きな損を出す人のほとんどはマーチンによるものですので、この記事でご利用に慎重になっていただければ幸いです
FX-EAラボサヤ取り支店
バイナリーオプション自動売買システムならAutoMultiTrader
AutoMultiTrader(AMT)解説
バイナリーオプション自動売買システムAutoMultiTrader(AMT)徹底解説 https://fx-ea-labo.com/amt_fee AutoMultiTrader(AMT)とは? AutoMul...
AutoMultiTrader(AMT)ダウンロード
AutoMultiTrader(AMT)ダウンロードとご利用料金バイナリーオプション自動売買システムAMTのダウンロードページです。 FX-EAラボ経由のご利用で様々な特典がご利用できます。...
バイナリーオプション自動売買システム AutoMultiTrader_V1(AMT)簡単マニュアル 現在AMTでは、複数取引所に対応しているバージョン2への移行を進めています。この記事はバージョン1での旧マニュアルですので、新規...
バイナリーオプション取引所Bi-Winning
バイナリーオプション取引所「Bi-Winning」とは? Bi-Winningとは? Bi-Winning(バイウィニング)は2021年4月にオープンした海外のバイ...
ABOUT ME
YUKI
MT4をこよなく愛する開発者です。FX-EAラボの他に、サヤ取りを追求した株ラボ、MT4、MT5のツール制作に特化したシストレファクトリー、EAやインジケーターに認証やペイパル決済機能が付けられるMQLAuthシステムなどの開発にも関わっています。 YUKIプロフィール