MT4上で勝率が高くてもハイローオーストラリアで取引すると勝率が低くなる?
こちらはシストレファクトリーの勝率表示インジケーター
MT4には便利なインジケーターがたくさんありますが、その中にサインツールの勝率をチャートに表示してくれるものがあります。
また、最初から勝率表示機能を実装しているサインツールなどもありますね。
これらはローソク足◯本分期間の勝率をチャート上に表示してくれるのでバックテストの手間が省ける優れものです。
しかしMT4のチャートに表示される勝率がいくら良くても、実際にハイローオーストラリアで動かしてみると、思った通りの勝率にならないという経験はございませんか?
これにはきちんとした理由がありまして、自動売買初心者さんが最初にハマるところでもありますので解説していきます。
ハイローオーストラリアの価格とMT4の価格は違う
まず重要な理由として、ハイローオーストラリアの価格とMT4の価格は異なるということがあります。
皆さんはFXやバイナリーオプション取引の際に表示されている通貨ペアの価格は、世界で統一されていないことはご存知でしょうか?
MT4を使用している場合、実はFXブローカーごとに、通貨の価格は微妙に異なっています。
これはブローカーのバックにはブローカーの取引をカバーしてくれる巨大な投資銀行(のような機関)があるのですが、この銀行が提示する価格に従ってFXブローカーはそれぞれ自由に価格を提示している事が理由です。
そのため、例えばハイローオーストラリアはFXCMとLMAXという2つのマーケットメイカー会社の価格を参照してチャートを作成していますが、お使いのMT4業者が例えばオアンダを使っていれば、自動売買システムはオアンダの提示するMT4のチャート価格に従って注文を出します。
しかし当然ハイローオーストラリアのチャートとオアンダ(MT4)のチャートは価格などは同期しておりませんので、ここで微妙な誤差が産まれるのです。
エントリータイミングが違う
MT4のチャート上に表示される勝率ですが、これは勝率インジケーターでもバックテストでも、サインが00秒で確定したとみなして勝率を出しています。
そこにはエントリーが2~3秒遅れたなどの情報は考慮されません。
だけど自動売買時のハイローオーストラリアのエントリーって履歴を見てみると2~3秒遅れていることがよくありますよね?
特にたくさんの通貨を同時に動かしているときなどは、00秒のタイミングではほぼエントリーできません。
この理由として、実はハイローオーストラリアは1つの口座からの同時エントリーはサーバーの負担を軽減するためにわざと遅延させてエントリーするということを行なっています。
また、世界中からエントリー注文が届く、◯時00分00秒、◯時15分00秒、◯時30分00秒など、15分単位で切りの良いところなどは特にエントリーをずらされる事が多いです。
指標時のスプレッドなどに関しても、00秒時点ではスプレッドが開いていなかったけれども、2~3秒後に思いっきりスプレッドが開いていた場合なども勝率が大きくずれる原因となります。
即エントリーを使っている場合
こちらはAutoMultiTraderのエントリータイミング設定
こちらはハイローオートのエントリータイミング設定
自動売買のエントリーですが、通常はサインツールが矢印を出し、その矢印が00秒で確定したらエントリーします。つまり矢印がでた次の足(の00秒で)エントリーというのが一般的なエントリー方法です。
しかし中には矢印が出た瞬間にエントリーを求めるトレーダーさんがいらっしゃいます。そのため世の中の自動売買システムには「サインがでたら即エントリー」するという機能が備え付けられているのですが、このエントリーの場合はハイローオーストラリアとMT4の勝率にかなり差がでることになります。
先ほどと同じ理由ですが、MT4上の勝率は00秒で確定したとみなして勝率を計算しますが、即エントリーというのは00秒~59秒の間でサインがでたらエントリーしてしまいます。
そのため、MT4とハイローオーストラリアの履歴では誤差が産まれてしまうのです。
MT4の勝率とハイローオーストラリアの勝率を近づける方法
ハイローと同じ価格を提供している業者を使う
ハイローオーストラリアの価格ですが、FXCMとLMAXの2つの業者の価格を参照しています。
そしてFXCMに関してはMT4を提供していますので、FXCMに口座を開いてMT4をダウンロードすればハイローオーストラリアに近い価格での取引が可能になります。
ただしFXCMのスプレッドが急激に開いたり流動性が低くなって価格が飛ぶようになるとLMAXの価格が優先されますので完全に一致というのは難しいとご理解ください。
短い時間足では取引を行わない
こちらがもっとも安全な方法です。
MT4とハイローオーストラリアの価格差ですが、お使いのブローカーによりますが平時ですと0.01~1pips程度の誤差がでます。
1pipsというと1分や5分足トレードではかなり勝率に影響がある価格ですが、では15分や1時間取引の場合はどうでしょう。この場合ですとかなり1pipsの影響度は下げることができます。
ハイローオーストラリアでも15分取引のペイアウト率が1.8倍と一番低く設定されているのは、誤差の影響が少なく、お客さんの勝率が一番高くなる可能性が高いからです。
ですので、自動売買取引においては15分足の1番早い時間(次足判定)を使うのが、エントリー数はそこそこに確保できつつ、勝率インジケーターに近い数字がでるということでおすすめの時間でございます。