閲覧用パスワードとは?
閲覧用パスワードはMT4、MT5ともに実装している機能で、メニューの【ツール】→【オブション】→【サーバータブ】の【パスワード変更】から設定が可能です。
通常、皆さんがお使いのMT4にログインしているパスワードは「マスターパスワード」といい、FXでの取引やEAの稼働が可能ですが、閲覧用パスワードは取引履歴を公開したり、外部のサービスとつなぐことがメインの用途で、裁量・EA問わず取引を行うことはできませんので、外部に漏れても問題がありません。
閲覧用パスワードですが、FXブローカーの半数くらいは口座開設時にマスターパスワードと一緒に教えてくれます。しかしパスの変更は簡単なので、自分が覚えやすいパスワードにしたほうが使い勝手は良いと思います。
パスワード設定方法
閲覧パスワードの設定方法ですが、まず赤枠に普段お使いのマスターパスワードをいれます。
もしパスワードがわからない場合は、過去のメールアドレスに届いていたり、MT4のメニューの【表示】→【ターミナル】を表示させて、そこの【メールボックス】にログインパスワードが記載されているメールが届いていたり※しますのでチェックです。
※FXブローカーによって異なります
赤枠のマスターパスワードをいれたら、次に青枠2つに5文字以上で、大文字・小文字・数字のうち、2種類以上を組み合わせて入力してください。
入力したらOKを押せば完了ですが、MT4の雑なところがありまして、もしパスワードが間違っていると通常はエラーがでて教えてくれますが、MT4の場合エラーでは教えてくれずに、ただOKの反応がなかったりするだけなのでちょっとわかりにくいです。
閲覧用パスワードの主な使いみち
閲覧用パスワードは外部のサービスとつなぐことがメインの用途と書きましたが、では実際にどういう場面で必要なのかといいますと、まず有名なのがツールの成績を透明性のある状態で公開するmyfxbookでを利用する時です。
そしてFX-EAラボのお客さんで必要になるシチュエーションというと、主にオリジナルインジケーターの制作時などに必要になります。
myfxbookの閲覧用パスワード
myfxbookの取引履歴画面
myfxbookは自分のEAの取引状況を公開することができるサイトです。
外部から成績を偽装することが難しいので海外では一定の信頼を得ており、日本の開発者もmyfxbookでEAの取引を公開して勝率が良いEAは売れるという構図ができています。
そしてこのmyfxbookですが、取引状況を公開するためには自分のMT4と紐付けなければいけないのですが、その際に取引可能なマスターパスワードをmyfxbookに登録して、万が一流出などがあった時に心配なので、ここで閲覧用のパスワードを使うというわけです。
「investor password」が閲覧用パスのことです
上記はmyfxbookの登録画面ですが、英語だとinvestor password、日本語バージョンだと投資家パスワードと翻訳されます。
どんなサイトでも基本はMT4の口座番号とセットで閲覧パスワードを提供します。
インジケーター製作の依頼時にも閲覧用パスワード
閲覧用パスワードですが、インジケーター制作ご依頼の時に口座認証がついているインジケーターを利用した専用ツールを作る時にも必要になってきます。
これはどういうことかといいますと、トレーダーさんによっては自動売買用のサインツールに別のフィルターやエントリー条件を足したい場合があります。
この時FX-EAラボでは、サインツールを一旦お預かりしてそれに合わせた外付けのサイン読み取りツールを作成して対応するのですが、そのツールを作るときには元サインツールのサインをテストして検証する必要があります。
しかしサインツールに口座認証がついていると、認証されていないMT4では正しくサインをだしてくれないのでツールを作ることができないのです。
そこで専用ツールの製作時にはお客さんに、①お使いのFXブローカー、②口座番号、③閲覧用パスワード、④サーバー名の4つを教えてもらい、FX-EAラボの製作スタッフがお客さんと同じブローカーを用意してお客さんの口座に閲覧用パスワードで入り、元のサインツールをそこでテストして専用ツールを制作するのです。
サインツールを合成する時も必要
FX-EAラボ独自のサービスである、2種類のサインツールのサインが一致した所でエントリーする合成サインツール製作の場合も、もしサインツールに口座認証がついていた場合は閲覧用パスワードは必要です。
もし2つのサインツールの両方に別々の口座認証がついていれば、それぞれで①お使いのFXブローカー、②口座番号、③閲覧用パスワード、④サーバー名の4つを教えてもらう必要があります。
閲覧用パスワードを使わないと不正ログインを疑われる
こちらはXMからの警告メール
各ブローカーは、MT4に第三者がログインしてトレードすることを許可しておりません。そのため、メインのパスワードを他者に教えてログインされると、それを監視しているFXブローカーから上記のような警告メールが届くことがあります。
これは口座凍結につながることですので、他者に教えるときはトレードができない閲覧用パスワードを使いましょう。
MT4の閲覧用パスワードとは? まとめ