MT4を軽くして快適な取引環境を手に入れよう
優れたチャート分析ソフトであるMT4はカスタマイズ性が高く、たくさんの機能がついている代わりに、かなりのメモリを使用します。
インジケーターや長期間のローソク足のデーターを詰め込んだMT4ですとメモリ使用量が多くなり、非常に重くなってしまいます。
また、MT4はVPSで自動売買する方がとても多いのですが、最近のVPSの基本OSであるWindows10やWindows server2019(VPSのOS)も多くのメモリを使いますのでなるべくMT4の設定で軽くしておきたいところです。
通常MT4をVPSで動かして自動売買をおこなう場合、なるべく月額利用料金が安い2GB~4GBプランを選ぶ方が多いと思うのですが、メモリをフルに使うとエラーが起きやすくなりますので、2GBプランでしたら500MB程度は余裕をもたせたいですね。
そこで今回はMT4を軽量化する設定方法をご紹介していきたいと思います。
気配値(通貨ペア)を表示しないと軽くなる
気配値とは、MT4の画面の左側に表示されている通貨ペアの価格です。
業者によっては50種類以上もの通貨の価格をリアルタイムで表示しますが、実際の所ここをフルに表示させてMT4を使う方はほとんどいません。
そこで、以下の手順で気配値をオフにしてMT4を軽量化しましよう。
気配値の表示を消す方法
こちらの赤枠が「気配値」です

MT4の画面左上【表示】から【気配値表示】をクリックします

このように気配値の表示がすべて消えました!
ヒストリー&チャートの最大バー数を減らして軽量化
MT4のチャート設定の中に「ヒストリー内の最大バー数」と「チャートの最大バー数」という2つの設定があります。
ヒストリー内の最大バー数・・バックテストの時に利用するローソク足の数を指定します。PCに記憶しておくローソク足の数とも言えます。お使いのMT4によってはこの数値を変更しても強制でデフォルト値に戻される場合もあります。
チャートの最大バー数・・普段使うチャートに表示されるローソク足の数。この数値を限界まで減らすとチャートにローソク足が表示されなくなります
通常MT4を利用する場合はこの設定をできるだけMAXに設定することが推奨されていますが、VPSで自動売買を稼働させるとなると、ただのメモリの無駄遣いですのでここを削りましょう。
両方ともMT4の軽量化にはかなり影響する項目です。
ヒストリー内の最大バー数の変更方法

【ツール】の【オプション】を選びます

【チャート】タブを選び、赤枠の数字を両方とも3000程度に設定します。
ヒストリー内の最大バー数が3000の状態でバックテストを行いますと、ローソク足の数が足りず長い期間のテストができませんので、検証のときは数を増やしましょう。
ニュース機能をオフにする
MT4でデイトレードを行っているときなどに流れてくるニュース機能。
指標の情報などが自動で流れてきますので裁量トレードの時はとっても便利ですが、自動売買で稼働させるときはメモリの無駄使いです。
これも下記の設定で停止して軽量化しましょう。
ニュース機能の変更方法

MT4上部メニューより【ツール】から【オプション】を選択

【サーバー】タブのニュースを有効にするのチェックを外します。
重いインジケータはチャートから外しておく
MT4が重くなる一番の原因がインジケータです。特に勝率表示などのインジケータや複数ロジックを内包したサインツールは種類を問わず非常に重くなります。
自動売買で使わない重めのインジケータはすべて削除しておきましょう。当サイトでご紹介しているバイナリー自動売買システムの場合ですと、シグナル読み取り用インジとお好きなサインツールの2つ以外は全て削除することをオススメしております。

チャート上で右クリックをして【表示中のインジケータ】を選びます
インジケータの削除と合わせてチャートの窓も使わないものは閉じておきましょう。
最初から軽いMT4を利用する
MT4ですが、実は契約しているFX業者によって初期設定が異なります。
ご利用のMT4によっては最初からインジケーターや設定が非常に多く詰め込まれていることがよくあります。
もちろんインジケーターなどは最初から多くはいっていたほうがウリになりますのでFX業者がなにも考えずに詰め込んだ結果ですが、普通の人でしたら9割は使わないインジケーターだと思います。
ですので、もし最初からMT4が重いと感じたら一度他のFX業者のものを試してみることもおすすめです。自動売買を行う場合でしたらFX-EAラボでは安定性の高いオアンダのMT4をオススメしています。

MT4をVPSで動かす前に必ずやっておく設定 まとめ
