MT4のパラメータは保存して読み出そう

バイナリーオプション自動売買でハイローオートを使っていたりする時にちょっと面倒くさいのが、インジケーターのパラメータの設定です。
ハイローオートには、サインツールの矢印を読み込む「Signal AUTO」、「Object AUTO」、「Alert AUTO」の3種類インジケーターがありますが、10通貨など複数の通貨で自動売買を動かす場合は、チャート1つごとにパラメータの設定をしなければいけないですし、一箇所でも間違えて入力すると正しくエントリーがされません。
また、FX-EAラボに届くお問い合わせで、「ドル円はエントリーするのにユーロドルがエントリーしません!」なんていうお問い合わせは、大抵パラメータの設定が間違っているパターンがほとんどです。
そこで今回はこのパラメータ設定の値を保存しておく.setファイルについて解説です。
setファイルの作り方
まずはさておき、setファイルを作ってみましょう。MT4にSignal AUTOなどのインジケーターをセットして、「パラメータの入力」画面を開き、適当に数値を変更してみましょう。

そしてパラメータの入力画面の右下を見ると、上記のような「保存」というボタンが見えるはずです。そこをクリックしてください。

そして①でお好きなファイル名(保存したいインジケーターの名前など)を入力してから②の保存ボタンを押しましょう。
ここでは「Test_Para」という名前で保存してみます。
するとsetファイルがMT4の中に保存されます。
setファイルが保存される場所はMT4のデータフォルダの【MQL4】→【Presets】というフォルダにはいっています。.setファイルを貰った時などはこのフォルダに入れて読み込みます。
setファイルの呼び出し方

次に先程保存したsetファイルを読み込んでみましょう。
MT4で新しくチャートを作り、そこへSignalAUTOを適用して、「パラメータの入力」画面を呼び出します。
そして先程は「保存」ボタンをクリックしましたが、今回はその上にある「読み込み」ボタンをクリックしてみましょう。
すると上記のファイル選択画面が開きます。
ファイル名を見るとさきほど保存した「Test_Para」ファイルが表示されていますので、選択して「開く」をクリックしましょう。
すると最初に保存したパラメータ設定がチャートに適用されます。
これで一つずつパラメータの変更をする必要はなくなりましたね。
MT4の定形チャート機能を使う時の注意

こちらは.setファイルの保存とよく混同して語られる「定形チャート」の保存と読み込み機能です。
これはチャートにセットしてある「①インジケーター」と、「②チャート上のラベル(文字)」の2つを保存する機能なのですが、この機能を使って「Signal AUTOを保存」すると少々やっかいな問題が発生します。
どういう事が起こるかといいますと、まず「Signal AUTOを保存」した定形チャートを新しいチャートで読み込みますと、まずMT4は①インジケーター(Signal AUTO)を読み込んでチャートに識別番号を表示します。
そして次に②チャート上のラベル(文字)ですが、ここでもともと保存してあったSignal AUTOの文字を表示してしまいます。
この結果何が起こるかと言いますと、識別番号が①で新規に読み込んだものと、②でもともと保存しておいた識別番号が二重に表示されてしまうというバグがおこってしまうのですね。
これはMT4の仕様ですので残念ながら回避する方法がありません。ですので定形チャートには通常のインジケーターでしたら保存は問題ありませんが、Signal AUTOやAlert AUTOなどの矢印読み込みインジケーターは保存しないようにお願いします。
ハイローオートのデフォルト保存機能も忘れないであげてくださいね

こちらも使ってもらうと、とても便利な保存機能です。
ハイローオートの取引画面では、フライングエントリーやマーチンの設定などを細かく指定できますが、複数通貨窓を作る時に、一つずつ設定するのは非常に手間がかかります。
そんな時は、まず取引画面の数値を一通り設定した後に、上記の「現在の設定をデフォルトにする」ボタンをクリックすると、設定した数値が基本の設定になりますので、次回からは一つずつ設定する必要がなくなります。
【MT4の便利機能】.setファイルを使って複雑なパラメータ設定を保存しておこう まとめ


