自動売買システムは口座を読み取っている
AutoMultiTraderやハイローオートを始めとするバイナリーオプションの自動売買システムですが、その基本的な仕様としてハイローオーストラリアの黄色い枠を読み取って自動売買を行っています。
右側のHIGHボタン、LOWボタンを読み取ってボタンを押しますし、取引履歴は取引履歴の項目を、通貨の確認は通貨の表示を読み取って、MT4側と一致しているかを確認してエントリーします。
ハイローオーストラリアの口座は1つしかない
そんなふうに画面を読み取っている自動売買システムですが、多くの方は一度に複数の通貨を同時に稼働させていると思います。
しかしここで重要なのは、複数の通貨を同時に稼働していても、大元の口座は1つだけということです。
例えばハイローオートは1つのMT4チャートにつき1つの取引窓を作る独立窓方式ですので、MT4にチャートが3個あればハイローオートの取引窓も、上記の画像のように3個できます。
その場合、例えば取引履歴などは3個の取引窓で1つの取引履歴を共有していることになります(重要)
複数の自動売買システムで1つの口座は動かせない
上記はハイローオートの取引画面
1つの取引履歴を共有していることで自動売買にどんな問題が起こるかといいますと、まず「複数のハイローオート」や「ハイローオート+別の自動売買システム」、そして「裁量トレード+ハイローオート」などといったハイブリットな動かし方は、エラーがでる率が格段に上がるということです。
例えばハイローオートと別の自動売買システムがUSDJPYで同時にエントリーするとします。
すると少し先にエントリーをした自動売買システムは問題ありませんが、ほんの少し遅れてエントリーしようとした自動売買システムは、すでにUSDJPYがエントリーされているのをみて安全装置が動き、エントリーをキャンセルしたりします。
同じ理由で「裁量トレード(手動)+ハイローオート」の場合、ハイローオートで自動売買を動かしている最中にハイローオーストラリアのサイトから手動でエントリーすると、ハイローオートから見れば突然口座履歴にエントリーが割り込んでくることになりますから、タイミングよってはエラーと判断して緊急停止したりエントリーをキャンセルしたり、エラーを出したりします。
そのため、ハイローオートの取引窓には常に操作しないように警告文が表示されているわけです。
同一通貨同一判定時刻が苦手
1つの口座でハイブリットな取引は基本的にはエラーの温床になるので禁止ですが、1つのMT4チャートに2つ以上の「同一通貨、同一判定時刻」の自動売買設定があることもいけません。
自動売買システムは1つの口座の取引履歴を共有していることはご理解いただいた上で下記の画像を見てみますと・・・
上記にはたくさんのUSDJPYのエントリーが表記されていますが、これを見てどれがMT4のどのチャートからエントリーしたかの判別がつく情報が記載されていないことはわかりますでしょうか?
自動売買システムの多くは取引履歴の項目の中で「通貨名」を確認、そして「取引時間」と「判定時刻」を見て、エントリーが正確に行われたかなどの判別しています。
しかしこの時に、MT4のチャートに複数のUSDJPYが作ってあって、更にハイローオーストラリアで判定時刻を同じにして自動売買を稼働させた場合に、自動売買システムは履歴を見ていてもどれがどのチャートからエントリーされたかの判別ができずに困ってしまいます。
そのため、「同一通貨、同一判定時刻」エントリーはしないように気をつけてください。
マーチンエントリーもおかしくなる
ハイローオートは、マーチンの判定にはハイローオートでの内部計算と取引履歴を読み取ってマーチンのエントリーを決定します。
この時に、ハイローオート以外の自動売買システムや手動取引などを併用していると、ハイローオートはマーチンが終わる時刻になっているはずなのに、なぜかまだ取引中(手動で横入りした分)があるぞ?と判断してしまい、正常にマーチンが行われませんので注意が必要です。
どうしてもハイブリット取引がしたい場合
ここまでで、自動売買システムは単体で動かすのが基本というお話をさせていただきましたが、中にはどうしても複数のハイブリット取引がしたい方がいらっしゃるかと思います。
そういう場合は、複数のハイローオーストラリア口座を作って分けるしか無い。
というところが本音です。
しかし複数口座の作成はグレーゾーンですので、FX-EAラボでは推奨いたしません。
自動売買システムの基本的なしくみ まとめ