バイナリーオプション自動売買ツールで稼げる?初心者向け基礎知識
こちらがMT4にセットして使うサインツール
バイナリーオプションの世界には、MT4にセットすることでエントリーチャンスを教えてくれる「サインツール」というロジックが存在します。このサインツールを使えば、上級者がエントリーするポイントがひと目で分かるので、初心者の方でも勝率の高いところで取引できるようになります。
サインツールは世界中で開発されており、無料のものから高いものですと100万円を超えるものなど色々種類があります。
ただ、「勝率80%!90%!」と謳いながらも、実際に使ってみるとまったく勝てないツールが多数存在することも事実です。そこで今回は、サインツールを使ったバイナリーオプションの攻略方法と、失敗しないサインツールの選び方について解説していきます。
バイナリーオプション攻略に導く!高勝率ロジックの共通点と特徴
FX-EAラボには多くのツールが集まってきますが、長年やっていると勝てるツールと負けるツールの共通点がなんとなくわかってきます。
ここではその共通点をご紹介していきたいと思います。
バイナリーオプション取引は「5分足以上」がおすすめ

まず、安定しているロジックの特徴として挙げられるのは、取引の判定が5分足以上で稼働されていることです。
これは、バイナリーオプションブローカーでは「引き分けが負け」というルールがあるため、取引時間が短いほど0.1pipsあたりの重みが増すからです。
昔は1分で1.0pipsなんて簡単に動いていましたが、現在は東京時間ですとせいぜい0.3pips程度しか動かない状況をよく見かけます。そのため、短い足でボラティリティのない時にはいってしまうと、ほぼギャンブルという状態になってしまいます。
引き分けが負けという条件の中でボラティリティの重要性は下記の記事で解説してありますのでご覧くださいませ。

勝率60%前後が目安?安定して稼げるサインツールの実力
安定しているロジックの特徴として、サインツールのパラメータがデフォルトの状態で勝率54~56%で、そこから利用者が通貨や稼働時間、ゲームを選別していき最終的な勝率が56%~62%前後に落ち着くという特徴があります。
こういった控えめな勝率のツールは、月単位で2~3回(ヶ月)負け越す時もありますが逆に言えば年に9~10回(ヶ月)は勝ち越します。(そもそも月単位で完全に負けない自動売買はあまりありません)
勝率がほどほどのロジックは、幅広い相場に対応するようにチューニングされている場合がほとんどで、負けたときも傷が浅く、大勝ちはないものの、大負けがとにかく少ないです。
逆に初心者に人気のサインツールは勝率80%!90%!なんていうものがありますが、こういうサインツールの特徴としては大勝ちがありますが大負けも半端ないです。ひどいケースだと、1月の第一週の勝率が80%だったのに、その後3週は平均勝率が24%まで落ちたというツールも存在します。
これは明らかにオーバーフィッティングでごく一部の相場にしか適合できないサインツールなので使ってはいけません。
また、販売されているサインツールには、「(マーチン2回で)勝率80%!」と、マーチンが含まれていることをぼやかしている物も多いですので注意してください。
パラメータが少ないロジックはなぜ安定しやすいのか?
こちらは一世を風靡した台湾製のkobi1440というインジケータ
これはあくまでそういう傾向があるというお話なのですが、勝率が安定しているツールは、お客さんが設定できるパラメータが少ないです。
極端なものですと上のkobi1440のようにパラメータ画面すらありません。理由として、開発者側の立場から言わせていただきますと、開発過程で徹底的に検証を行った場合、利用者にパラメータをいじってもらっても勝率と評判が下がるだけで何も良いことは無いからです。
表にはなかなかでてきませんが、優秀なサインツールの開発者さん達の多くは、制作3日・検証100日という考えの方が多いです。
逆にネットでよく目にする宣伝が上手いだけのインジケータの開発者の多くが制作100日・検証3日という感じでしょうか。
また、利用者がパラメータをたくさん変更できるサインツールは、負けた理由も利用者のせいにできますからね。開発者としては良い逃げ道になります。
そういう意味でパラメータが少ないインジケータのほうが勝っている傾向があります。
目安として期間設定など勝率に直接関わるパラメータが10個以上あるものは疑ったほうが良いです。開発側も、負けた時に設定のせいにして逃げてしまう傾向があります。
要注意!複数ロジック内包ツールが負けやすい
巷で売られているサインツールの中には、相場によってロジックが変わるものがあります。
こういうツールは自動売買をする時にMT4のデータウィンドウが賑やかでなんか凄い感がありますが、基本的に複数ロジックを内包しているインジケータできっちり稼げるものは非常に少ないです。
一つのツールに入れても良いのはせいぜい2つのロジックくらいまでじゃないでしょうかね。3つ以上あったら残念ながらそれはあまり稼げるインジケータではないです。
たしかにたくさんのロジックを内包したほうがエントリーは多くなりますから素人受けは良いですし宣伝もしやすいです。
しかし復数のロジックを内包するとエントリーが被ったり、エラーが起きやすくなったりと別の問題が発生します。
しかもデータを見ると10連敗なんて大負けするタイプのサインツールは大抵複数ロジックを内包したものでした。
複数ロジックにするということ自体、開発者の自信のなさが現れていますし、相場によってロジックが変わる発想はまあ良いのですが、相場が変わった判断ってすごく見極めが難しいですからロジックにするのはとてもむずかしいです。
ですので、複数ロジックを内包しているものは避けたほうが無難でしょう。
エントリーを「停止する」ロジックの重要性
こちらは勝率が悪いときはエントリーを停止する亀吉さんフィルター
バイナリーオプション取引ではエントリー回数が多いほどウケがよい風潮があります。そのため1分取引専用ロジックも多く存在しますが、データを見ると残念ながら取引回数が多いロジックほど負ける傾向があります。
どちらかというと直近ローソク足○本期間の勝率や、VIX(恐怖指数)やATR(ボラティリティの強弱)の数値でロジックを停止してエントリーを減らすロジックのほうが最終的な勝率は高くなる傾向があります。
暴落のあった期間に絞ってバックテストを行って、平時よりも取引回数が少ないインジケーターを使うのがおすすめですよ。
マーチンエントリーや連打をしない
勝てるロジックの特徴として、連打エントリーやマーチンゲールを行わないということも重要です。
マーチンゲールは負けたら掛け金を倍掛けして行く手法で、資金がある場合は確かに負けることはほとんどなくなりますが、バイナリーオプションブローカーの場合、掛け金の上限がありますので資金がどれだけたくさんあってもどこかでマーチンゲールは通用しなくなります。
また、マーチンゲールのエントリーは、「負けたら掛け金を2倍にしてエントリーする」というルールですので、そこにはサインツールの持つロジックの優位性はありません。
長期的に見ればランダムで勝率50%に収束する位置です。

開発者と連絡がとれる。成績が出されているのは大事
バイナリーオプションを攻略するためには、信頼できるロジックを見つけ出すことも大切ですが、信頼できる開発者を探すのも大切です。
開発者に直接問い合わせてみると、真剣にツールを開発している方ほど、意外と具体的なデータや自動売買の設定に関する数値なども教えてくれるものです。
これは検証が大好きな開発者さんの「あるある」なのですが、しっかりとしたデータを持っていると、興味のある人から聞かれたときに思わず話したくなってしまうものです。Twitterで気軽に情報を発信している人も多いですよ。
しかし売ることに重点を置いて検証に力をいれていない開発者さんは、データなどをきちんと取ってないので基本は秘密主義キャラが多く、過去の信憑性のない実績だけをアピールや、無料グループにいらしてください(その後有料に)のような流れで招待してきます。
ブログで公表されている過去の成績も思いっきり作り話だったりしますので、先程も書きましたがそういった開発者のサインツールで勝ち続けるものはほぼ無いです。
問い合わせをするのにメンバー登録が必要なサイトは要注意ですね。
FXよりもバイナリーオプションのほうが攻略が簡単?
バイナリーオプションの自動売買ツールはFXの自動売買(EA)よりも勝率が高いと言われています。
この理由としてはバイナリーオプション取引がFXに比べてロジックがシンプルということがあります。
FXのEAの場合、利益確定の位置、損切りの位置など複数のロジックの総合で勝率がきまりますが、バイナリーオプションはFXと違って利益確定や損切の位置を考える必要がなく、開発者が「エントリーだけに集中して開発できる」というのが高い勝率のロジックを開発できる理由でしょう。
また、製作コストもその分安く済み、その浮いた時間分で別のロジックを制作することができ、トライアンドエラーの回数が稼げますので、それが全体的の勝率の高さにつながっていると言われています。
リスク管理は人の手で
資金管理の徹底: 全ての資金を一度に投入するのではなく、余裕資金の範囲内で取引を行いましょう。1回の取引で失っても生活に影響が出ない程度の金額に抑えることが大切です。
ツールの過信は禁物: どんなに勝率の高いツールでも、未来永劫勝ち続ける保証はありません。相場は常に変動しており、過去のデータが未来も同様に機能するとは限りません。ツールの性能に過信せず、常に市場の動向に注意を払いましょう。
詐欺ツールへの警戒: 「必ず儲かる」「勝率100%」といった謳い文句のツールには注意が必要です。高額なツールを購入しても、実際には全く機能しない、あるいはバックテスト結果が偽装されているといった詐欺も存在します。ツールの購入を検討する際は、開発者の実績や口コミを慎重に確認し、安易に飛びつかないようにしましょう。
法規制の確認: バイナリーオプション取引や自動売買ツールに関する法規制は、国や地域によって異なります。利用する前に、自身の居住国の法規制を必ず確認してください。
【失敗しない】良いバイナリーオプションサインツールを見つけるコツと活用法

実践!高勝率サインツールを見つける第一歩は「デモでの検証」
バイナリーオプションを攻略するにあたって、たくさんのサインツールに触れることはとても重要です。
それにはまず優秀なロジックを探すところからはじまるのですが、その際におすすめのサイトさんが、MT4インジケーター倉庫FXさんです。
このサイトは1000個以上のサインツールを無料でダウンロードすることができます。
また、パラメータや使い方などのアドバイスも書いてありますので、初心者が最初にダウンロードするサイトとしてはおすすめのサイトです。
ツールは一つに集中せず色々と動かしてみる
無料のサインツールを使う時に、多くの方がやってしまうミスとして「見た目で決める」ということです。
例えば有料のインジケーターにはウケがよくなるように勝率をつけたり、ラインなどを派手にしたりと工夫がされていますが、本気の開発者の場合、自動売買で重くならないために極力無駄な機能を省く傾向があります。
もちろん派手な表示のインジケーターの中にも勝てるものはあると思いますが、例えば矢印しか表示されないようなサインツール。こういうものもまずは触ってみることです。
そしてどういうところでサインを出すのか?ということを考えながらデモトレードなどでしばらく稼働させていると、自然と良いロジック、悪いロジックの見極めができるようになってきます。
バックテストは必ずとる

初心者にありがちなのが、サインツールを雑誌のカタログを見るかのように探し、公開されているバックテスト結果が右肩上がりだからという理由だけで次々とロジックを購入してそのまま自動売買スタートというやり方です。
これは正直お勧めしません。
勝つためには、どれだけ評判が良いロジックでも必ずご自身でバックテストを行ってください。
例えば、日本時間(レンジが多い)の勝率とロンドン時間(トレンドがでやすい)の勝率の違いを比べてみる。
仲値の時間(9時55分)やロンドンフィックス(夏時間の24時)や指標が出る時間帯は止めたほうが良いのか悪いのか検証する。
こういうことを検証してからロジックは走らせるべきです。
(当サイトではBOバックテストツールであるハイローオートアナライザーを配布しております。)

攻略に不可欠な「相場全体データ分析」の重要性

手に入れたロジックの検証は行いますが、相場全体の分析を行わない人、または分析のやり方がわからないという人は多いかと思いますが、バイナリーオプションを攻略するためには相場全体のデータ取りはとても大切です。
相場全体を見るというのはどういうことかと言いますと、平時とランダム時の相場の違いを理解することです。
もう少し具体的に言いますと例えば中期~長期で見ると平時はドル円と日経平均が相関関係にあります。NYダウと10年国債金利も相関していますし、豪ドル円とNZドル円も相関しています。
ドル円とユロルやNYダウと金の価格は逆相関の傾向が強いなど、市場には相関して動いているものがたくさんあります。
しかしこれらの相関関係が崩れますと市場はランダムウォークに突入します。この期間中は抵抗帯やロジックが効かなくなり、ほぼギャンブル相場に変化します。
普段から市場を見ている人たちは、自分が監視している銘柄の相関が崩れるとサインツール勝率が下がることを知っているので自動売買の停止などの措置をおこないます。
ツイッター界隈を見ていると「8月は難しかった」とか「今月は仕方ない」などのつぶやきが多いですが、実際に市場を検証したデータが蓄積されている方々はきちんとロジックを止めたり、パラメーターを少しいじったりして利益をきちんと出しています。
「難しかった」ではなくて「難しそうだ」で食い止めているんです。
バイナリーオプションで本気で勝ちに行くためにはそのあたりのデータは非常に大切なんです。
ロジックと市場を繋げる
上記はバックテスト代行サービスで貰える月別勝率表
ロジックのデータ、市場のデータが集まったら、負けた時の市場の動きはどの様になっていたかを繋げて見てみましょう。
ここが結構面倒くさいところで、ほとんどの人がやらない作業です。しかし勝っている人は当然のようにやっている作業でもあります。
具体的にはドル円と日経平均の相関があるときに、ご自身のサインツールの勝率がどうなっていたか、VIXやATRの数値が低い時(高い時)に手元のロジックの勝率はどうなっていたかなど、非常に手間のかかる作業ですがエクセルなどに書き込んで検証します。
ほとんどの方がやりませんが、やったほうが勝率は確実に上がります。
どんどん検証したい人は、ビットコインとNYダウの相関や、原油と金利や金をつなげてみても面白いことがわかるかもしれません。
このデータが蓄積して一度身につきますと、自動売買の停止時が簡単にわかるようになります。身につくまでには時間はかかることですが、いくら自動売買とは言え、楽をして稼ぐことはできませんので、皆様にはぜひ一歩踏み出していただきたいです。

【まとめ】バイナリーオプションで勝つためのサインツール活用術と注意点