MT5のダウンロード時に止まってしまう
FX会社のページからMT5をダウンロードすると、インストール画面は立ち上がるものの進行状況のメーターが全く進まないということが、2022年末あたりからとても多く報告されています。
不思議なのが、利用するFX業者を変えても共通してメーターが進まないということで、これはご利用者さんのPCに問題があるか、MT5自体に問題があるかのどちらかということになります。
しばらく待てば解決するパターンが多い
このメーターが進まない問題ですが、MT5開発元のメタクオーツ社に問い合わせても有効な解決策は提示されませんでしたが、ご利用者さん方の症状を見る限り、8割の人は「実はダウンロードされていた」というパターンが多いです。
この場合、最長で20分ほど待たれた方がいらっしゃいますが、メーターが進まなくてもしばらく放置しておけば8割ほどは無事にインストールされるようです。
そして残りのインストールできない2割ですが、この場合はCドライブ→【ユーザー】→【ユーザー名】→【AppData】→【Roaming】フォルダにはいっているMetaQuotesフォルダを一旦よそに避難してWindowsを一旦再起動し、それから再度MT5をインストールすると相変わらずメーターは進まないですが、少し待てばインストールできるようになる可能性が高いです。
WindowをアップグレードしたらMT5の表示がおかしい
MT5に移行した際に、突然各ボタンの反応が遅くなったり、チャートの表示がおかしくなったりすることがありますが、もしWindows10か11を使っていた場合、OSとの相性が原因の可能性があります。
以前Window10アップグレード時にMT4に多くのトラブルが起こりましたので、MT5が正常に動かないとしても不思議ではありません。
そんな場合ですが、Windowsの互換モードを利用します。
互換モードで稼働
Windows10&11には、Windows7や8の環境でアプリを動かすことができる『互換モード』という機能が搭載されています。
使い方は簡単で、MT5のアイコン上で右クリックして、互換性タブから互換モードにて立ち上げれば良いだけです。
OSはWindows7、Windows8、WindowsVistaから選択できますが、殆どの場合どれを選んでも問題ありません。(7が無難ではあります)
テンプレートを呼び出すと表示がおかしくなる
MT4・MT5は、チャートの情報をtplファイルに保存しておく機能があります。
MT5の場合、保存したtplファイルはチャート上で右クリック→【テンプレート】→【定型チャートの読み込み】で保存していた条件を呼び出すことができます。
しかしMT4からMT5へ移行した方の場合、ちょっとした勘違いでMT5が正しく動かない事例が報告されています。
MT4のtplファイルは完全互換ではない
このテンプレートを呼び出すと正常に動かない症状ですが、実はMT4のtplファイルをそのままMT5で利用したことが原因です。
MT4のtplファイルですが、MT5と仕様がとても似ており、条件によってはMT4のtplファイルをそのままMT5に利用することもできます。
しかしMT5では新しいパラメータが追加されており完全互換というわけにはいきません。
中途半端にMT4のtplファイルが動いてしまうため、使えると勘違いしてMT5で使いまわして起こるトラブルですので、ちょっと手間はかかりますが、MT5移行時にはtplファイルを新規で作り直すようにしましょう。
MT5のチャート文字のサイズがおかしい
MT5を表示すると、メニューバーの文字は普通なのに、気配値やデータウィンドウの文字が小さいという症状があります。
これはWindowsのテキストサイズをカスタマイズしている際におこるトラブルです。
テキストサイズを変えるのは難しい
Windowsの【システム】→【ディスプレイ】から拡大縮小の変更ができますが・・
MT5ですが、基本的には本体・インジケーターなども含めて、文字サイズはWindows初期設定での稼働が前提となっています。
そのため、全てのオブジェクトや文字を一律で大きくする倍率の変更は良いのですが、テキストのサイズを個別で変更するとレイアウト崩れが発生します。
一応テキストのサイズを変更する時はWindowsも警告をだしてくれるのですが、ここを華麗にスルーして変更してしまう人は多く、これが原因でMT5の表示がおかしいという問い合わせは毎月FX-EAラボへ2~3件ありますので、注意していただきたいところであります。