MT5のインストールが進まない原因と対処法|MT4のtpl移行にも注意


- MT5のインストールが進まないときの確認手順
- MetaQuotesフォルダを操作する際の注意点
- MT4のtplファイルをMT5へ移す際の問題
- 再インストール前に保存しておくデータ
この記事では、MT5へログインできない、注文できないといった口座側の問題ではなく、インストール画面が進まない場合と、MT4から移したテンプレートで表示が崩れる場合を中心に解説します。
文字やボタンの大きさだけがおかしい場合は、Windowsの拡大率や高DPI設定が関係している可能性があります。この問題は別記事へ分けているため、本記事では簡単な切り分け方だけを紹介します。
MT4の提供状況や、MT5へ移行する際の考え方については次の記事をご覧ください。
最初にMT5の症状を切り分ける
同じ「MT5が動かない」という症状でも、止まっている場所によって対処方法が変わります。
| 症状 | 確認する場所 |
|---|---|
| インストール画面のメーターが進まない | インストーラーと通信状況 |
| MT4のテンプレートを読み込むと崩れる | tplファイルと使用中のインジケーター |
| 文字やボタンだけがずれる | Windowsの拡大率と高DPI設定 |
複数の設定を一度に変更すると、何が原因だったのか分からなくなります。まずは現在の症状に近い項目から確認してください。
MT5のダウンロードやインストールが進まない
MT5のインストーラーは、起動後に必要なファイルをインターネット経由で取得します。
そのため、進行状況のメーターが動いていないように見えても、裏側ではダウンロードや展開処理が続いている場合があります。
すぐに閉じず、しばらく待つ
私が確認した事例では、メーターが止まって見えた後、そのままインストールが完了したケースがありました。
数分でインストーラーを閉じて何度もやり直すより、まずはほかの操作をせず、そのまま待ってみてください。
ただし、長時間経過しても画面が変わらず、タスクマネージャーでも通信やディスクの動きが確認できない場合は、一度インストーラーを終了してWindowsを再起動します。
インストーラーを新しく取得し直す
以前ダウンロードしたインストーラーを使っている場合は、利用しているFX会社の公式ページから新しく取得し直します。
再実行するときは、同じインストーラーを複数起動しないようにしてください。画面上では一つしか見えなくても、古い処理が残っていることがあります。
- 起動中のMT4とMT5をすべて終了する
- Windowsを再起動する
- FX会社の公式ページからインストーラーを再取得する
- インストーラーを一つだけ起動する
- メーターが止まって見えても、しばらく待つ
別のFX会社が配布しているMT5でも同じ場所で止まる場合は、FX会社固有の問題ではなく、Windows側の環境やMetaQuotes関連の保存データが影響している可能性があります。
MetaQuotesフォルダの操作は最後に行う
Windowsの再起動とインストーラーの再取得でも改善しない場合、次の場所にあるMetaQuotesフォルダを一時的に別の場所へ移すことで、インストールできるようになった事例があります。
Cドライブ → ユーザー → ユーザー名 → AppData → Roaming → MetaQuotes
これはMetaQuotes公式が案内する通常のインストール手順ではなく、当サイトへ寄せられた相談の中で改善例があった補助的な対処です。
MetaQuotesフォルダには、MT4・MT5の設定やログなどが保存されています。複数の取引環境を利用している場合は、ほかのMT4やMT5にも影響する可能性があります。
- MT4とMT5をすべて終了してから作業する
- MetaQuotesフォルダは削除しない
- フォルダ全体を別の場所へコピーしておく
- 元の保存場所を記録しておく
バックアップを取った後、MetaQuotesフォルダを一時的に別の場所へ移し、Windowsを再起動してからMT5を再インストールします。改善しなかった場合は、新しく作成されたMetaQuotesフォルダを退避し、元のフォルダを元の場所へ戻してください。
すでにEAやインジケーターを運用している場合や、複数のMT4・MT5を使用している場合は、フォルダを動かす前にFX会社やツール提供者へ確認してください。
MT4のテンプレートをMT5で読み込むと表示が崩れる
チャート上で右クリックし、テンプレートから定型チャートを読み込みます
MT4とMT5には、チャートの色、インジケーター、表示設定などをtplファイルへ保存する機能があります。
どちらも拡張子はtplですが、MT4用のインジケーターやEAを含むテンプレートをMT5へ読み込んでも、同じ状態をそのまま再現することはできません。
一部のチャート設定だけ読み込めることがあるため、使えているように見えても、インジケーターが抜ける、パラメータが反映されない、表示が崩れるといった問題が起こります。
再読み込みではなくMT5側で作り直す
MT5を再読み込みしたり再起動したりしても、MT4用のインジケーターやEAがMT5用へ変換されるわけではありません。
MT4からMT5へ移行するときは、MT4のtplファイルをそのまま使わず、MT5の標準チャートから設定を作り直してください。
- MT5で新しいチャートを開く
- MT5用のインジケーターを一つ追加する
- 表示とパラメータを確認する
- 問題がなければ次のインジケーターを追加する
- 完成後にMT5側でテンプレートを保存する
最初から複数のインジケーターを追加すると、どのファイルが原因なのか分かりにくくなります。一つずつ追加する方が、不具合を切り分けやすくなります。
MT4用のmq4・ex4ファイルは、MT5へ入れてもそのままでは動作しません。MT5では、MT5用に作られたmq5またはex5ファイルを使用してください。
MT5の文字やボタンだけがおかしい場合
文字やボタンの配置が崩れる場合はWindows側の設定も確認します
MT5は正常に起動しているものの、文字が極端に小さい、ボタンが切れる、操作パネルの位置がずれる場合は、インストールではなくWindowsの拡大率や高DPI設定が影響している可能性があります。
この症状はMT4でも起こるため、詳しい設定手順は次の記事へまとめています。本記事では同じ内容を繰り返しません。
MT5を再インストールする前にバックアップする
MT5を再インストールする場合は、先にデータフォルダをバックアップしておきます。
保存場所が分からない場合は、MT5上部の「ファイル」から「データフォルダを開く」を選択してください。
| 保存する場所 | 主な内容 |
|---|---|
| データフォルダ全体 | MT5で使用している設定やファイル |
| MQL5\Experts | EAのmq5・ex5ファイル |
| MQL5\Indicators | インジケーターのmq5・ex5ファイル |
| MQL5\Profiles\Templates | MT5で保存したtplテンプレート |
| MQL5\Profiles\Charts | チャートの配置とプロファイル |
必要なファイルだけを個別に移すより、データフォルダ全体を別の場所へコピーしておく方が安全です。
再インストール後に同じ状態へ戻せるよう、チャート全体とEA・インジケーターのパラメータ画面もスクリーンショットで残しておくと確認が楽になります。
MT5のインストールが進まないときのまとめ
MT5のインストール画面でメーターが止まって見えても、裏側でファイルの取得が続いている場合があります。すぐに閉じず、まずはそのまま待ってみてください。
改善しない場合は、Windowsの再起動、インストーラーの再取得、既存データのバックアップという順番で確認します。
MT4から移行した直後に表示が崩れた場合は、MT4のtplファイルを読み込んでいないか確認してください。MT5の標準チャートから一つずつ設定を作り直す方が確実です。





