自動売買のお悩み

バイナリーオプションのエントリーがずれる?原因と対策を徹底解説!

エントリーがずれる
yuki
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今回はバイナリーオプションで同時エントリーができなかったり、エントリーがずれたりする理由についてお話したいと思います
カオチャイ
カオチャイ
時には約定拒否が起きたりすることもありますね!
yuki
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この原因の多くはブローカーの仕様によるところが大きいですので、詳しくご説明していきますね!

バイナリーオプションで「エントリーがずれる」とは?

バイナリーオプションは、株やFXのように投資家同士が売買する市場ではありません。例えるなら、カジノのような仕組みで、お客さんが「賭け」を楽しむ場を提供しています。

ブローカーの利益は、お客さんが賭けに負けた分です。そのため、お客さんにとって不利な条件で取引が成立するよう、約定の遅延といった仕組みが存在する可能性があります。

しかし、これは特定のブローカーに限った話ではありません。例えば、日本のFX業者でも、DD(Dealing Desk)方式を採用しているところは、顧客にとって不利な約定をさせる場合があります。一般的なカジノも、胴元(運営側)が勝ちやすいように作られていますよね。

大事なのは、私たちがこうした仕組みの中で取引しているということを、きちんと理解しておくことです。

顧客に不利な状況を作り出す「ブラックボックス」な部分も完全に解明はできませんが、個人的な取引において遅延が発生し、意図せず不利な価格で約定させられる可能性は十分にあります。

今回は、顧客を不利にする意図的なものから、システムの仕様上避けられないものまで、取引の際に知っておくべきエントリーがずれる理由について詳しく解説していきます。

 

エントリーが遅れる・ズレる主な原因とは?

同時エントリーができない仕組み

AMTなどの自動売買システムを使って取引している際、複数の通貨ペアで同時にエントリーサインが出たにもかかわらず、実際のエントリーが数秒ずれてしまう、という経験はありませんか?

当サイトにも、「3つの通貨で同時にサインが出たのに、完全に同時ではなく2〜3秒遅れてエントリーしてしまう。解決方法はないか?」といったお問い合わせをいただくことがあります。

残念ながら、これは自動売買システムの不具合ではなく、ブローカー側の仕様によるものです。

多くのバイナリーオプションブローカーには、同時に複数のエントリーを拒否する仕組みがあります。これは主に以下の目的のためと考えられます。

サーバー負荷の軽減: エントリーの連打による過度なサーバーへの負荷を防ぐため。

運営側の保護: 極めて高い勝率を誇る自動売買システムなどが開発された場合に、短期間で運営側の利益が大きく損なわれるのを防ぐため。

そのため、手動で連続してエントリーを試みても、やはり数秒のずれが生じてしまうのです。この仕様は、私たちが取引を行う上で理解しておくべき重要な点となります。

yuki
yuki
ちなみにリアル口座ではなくデモ口座でしたらスムーズに入れますよ
カオチャイ
カオチャイ
ですので、情報商材などで連打エントリーで勝ちまくっている動画などは全てフェイクということが言えます!

 

VPSやPCスペックの処理遅延

トレードにおいて、VPS(仮想専用サーバー)やPCの処理能力は非常に重要です。特に自動売買システムを利用する場合、スペック不足は致命的な遅延を招くことがあります。

CPUやメモリが不足していると、MT4などの取引プラットフォームやEA(自動売買プログラム)の動作が重くなり、エントリーや決済のタイミングが数秒単位でずれる原因となります。複数のチャートを開いたり、多くのEAを同時に稼働させたりするほど、この影響は顕著になります。

このような処理遅延は、狙った価格での約定を逃すだけでなく、不利な価格で取引が成立してしまうリスクを高めます。これを防ぐためには、十分なスペックのVPSを選ぶか、高性能なPCを利用することが不可欠です。

さらに、不要なソフトウェアを閉じたり、OSやMT4の軽量化設定を行うことも効果的です。安定したインターネット環境と併せて、快適な取引環境を整え、機会損失を防ぎましょう。

https://fx-ea-labo.com/vps

MT4の動作遅延・同期ズレ

MT4を使った自動売買では、エントリーが遅れたり、表示がズレたりする原因の一つに、インジケーターの「重さ」があります。特定のインジケーターは、たとえPCやVPSのスペックが高くても、その特性上MT4の動作に大きな負担をかけ、スムーズな取引を妨げることがあります。

具体的には、以下のようなインジケーターは遅延を引き起こしやすいため注意が必要です。

過去のデータを全て読み込むインジケーター:
チャートの過去の足を全て読み込み、複雑な計算を行うインジケーターは、処理に時間がかかり、MT4全体の動作を遅くする傾向があります。特に長期間のデータを扱う場合、その影響は顕著です。

特定の処理がループしてしまうインジケーター:
プログラムの設計上、特定の計算や処理が無限に繰り返されてしまうようなループ構造を持つインジケーターは、CPUに過剰な負荷をかけ、MT4がフリーズしたり、著しく動作が遅くなったりする原因となります。

見た目が派手でオブジェクトが多いインジケーター:
チャート上に多くの図形、線、テキストなどのオブジェクト(描画物)を表示するインジケーターも、描画処理に負荷がかかり、MT4の動作を重くすることがあります。

これらの「重い」インジケーターを複数チャートで使用すると、MT4の処理能力を超え、リアルタイムの価格更新が遅れたり、注文の実行に遅れが生じたりする可能性が高まります。

 

スリッページとサーバー反映のタイムラグ

スリッページとは、あなたが注文を出した価格と、実際にその注文が成立(約定)した価格にズレが生じることです。

市場の価格は常に変動しており、特に経済指標発表時や重要なニュースが出た際など、価格が急激に動くボラティリティの高い時間帯に発生しやすくなります。

注文がブローカーのサーバーに到達し、処理されるまでのわずかな間に価格が変動してしまうため、狙った価格での約定が難しくなるのです。

また、あなたのPCやMT4から出された注文情報が、ブローカーのサーバーに届いて処理され、その結果が再びあなたの画面に反映されるまでには、どうしてもタイムラグが生じます。

この「時間差」も、エントリーのズレを引き起こす一因です。

 

ズレを防ぐための具体的な対策

VPSのスペックや回線を見直す

エントリーのズレを防ぐには、まず利用しているVPS(仮想専用サーバー)やインターネット回線の性能を見直すことが重要です。VPSのスペックが不足していると、MT4や自動売買システム(EA)の動作が重くなり、肝心な時に注文が遅れてしまう原因になります。特に、複数のMT4を稼働させたり、重いインジケーターを使ったりする場合は、十分なCPUとメモリが必要です。

また、インターネット回線が不安定だと、ブローカーとのデータ通信に遅延が生じ、リアルタイムの価格更新が遅れたり、注文情報がスムーズに届かなかったりします。有線接続は無線接続よりも安定性が高いため、可能な限り有線LANでの接続をおすすめします。回線速度が遅いと感じるなら、より高速なプランへの変更も検討しましょう。これらの環境整備は、ストレスなく取引を行うための土台となります。

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MT4とWindowsの時間を同期する方法

エントリーのズレを最小限に抑えるには、MT4が動作しているWindowsの時刻と、ブローカーのサーバー時刻を正確に同期させることが非常に重要です。たとえ数秒のズレでも、経済指標発表時など価格が急変動する場面では、約定価格に大きな影響を与える可能性があります。

Windowsの時刻同期は、通常自動で行われますが、念のため手動で設定を確認し、信頼できるタイムサーバーと同期するように設定しておきましょう。Windowsの「日付と時刻の調整」から「今すぐ同期」をクリックすることで、最新の時刻に合わせられます。

MT4側で個別に時刻設定はできませんが、Windowsの時刻が正確であれば、MT4もそれに従って動作します。わずかな時刻のズレが、積み重なると大きな損失につながることもあるため、定期的な確認と同期を心がけましょう。

注文処理を軽くするエントリー方法

エントリーのズレを減らすためには、MT4やブローカーのシステムにかかる注文処理の負荷を軽くする工夫も有効です。特に自動売買システムを使っている場合、プログラムの組み方一つで動作の軽さが変わってきます。

例えば、連続して大量の注文を短時間で送らないように設定を見直しましょう。ブローカーによっては、短期間での連続注文をシステム側で制限している場合があり、それがかえって約定遅延の原因となることがあります。

手動取引の場合でも、クリック連打は避け、落ち着いて確実に注文を出すことを心がけましょう。システムへの負荷を軽減することで、よりスムーズな約定を目指せます。

 

Q&A

デモ口座ならズレは起こらない?

リアル口座に比べてデモ口座ではズレが起こりにくいというか、ほぼ起こらないです。

リアル口座に比べて処理するべき情報量が少ないということもありますが、一番の理由としてバイナリーオプション業者がまずはお客さんにデモで楽しんでもらうことを前提にサイトを作っているからで、利用者にストレスを与えない作りになっています。

ズレを完全に防ぐ方法はある?

残念ながら、エントリーのズレを完全に防ぐ方法はありません。

市場は常に変動しており、通信環境やサーバー処理には物理的なタイムラグが必ず発生するためです。

しかし、VPSやPCのスペック最適化、安定したインターネット回線の利用、MT4の軽量化、サーバー時刻の同期、そしてエントリー間隔の調整といった対策を講じることで、ズレの影響を最小限に抑え、より狙い通りの取引に近づけることは可能です。

完璧を目指すより、許容範囲を広げる視点も大切です。

どのVPSが一番おすすめ?

実際にVPSを使って比較した記事がありますので参考にしてください。

→【FX】自動売買におすすめのVPS比較【スペック&価格】

エントリーの遅延はスマホとPCで違いますか?

はい、PCの方がVPSや通信環境の最適化がしやすいため、スマホよりも遅延は少ない傾向にあります。特に短期売買ではPC推奨です。

エントリーが一瞬キャンセルされたように見えることがあるのはなぜですか?

これはサーバー側の価格変動や、設定したスリッページ許容範囲を超えた場合に起こる自動キャンセルです。ブローカー側の仕様確認が必要です。

複数ポジションを一括で発注するとズレやすくなりますか?

はい、一括注文はサーバーに負荷がかかるため、ブローカー側で調整がはいってエントリーがズレやすくなります。

 

バイナリーオプションのエントリーがずれる?原因と対策を徹底解説! まとめ

yuki
yuki
以上が、エントリーがずれてしまう原因なのですが、それを踏まえて取引スタイルを作らないといけないんですよね
カオチャイ
カオチャイ
今回は自動売買の話ですが、裁量トレードですとスキャルピングの方々がよく遅延に悩まされてデイトレードに移行するという話は多いですね!
yuki
yuki
残念ながらエントリーの遅延に関しては、ブローカー側がそういうスタンスですので完全な対処方法というものはありません。それを踏まえてのお取引を皆様には心がけていただきたいです! 
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MT4をこよなく愛する開発者です。FX-EAラボの他に、サヤ取りを追求した株ラボ、MT4、MT5のツール制作に特化したシストレファクトリー、EAやインジケーターに認証やペイパル決済機能が付けられるMQLAuthシステムなどの開発にも関わっています。 YUKIプロフィール