
バイナリーオプションのデモトレードとは?

上記の取引画面は代表的なバイナリーオプションブローカーだったハイローオーストラリアのデモトレード画面です。(2025年閉業)
もちろんどれだけエントリーしてもお金はかからず、バーチャル取引でじっくりと練習ができます。
株の世界などではこういうデモトレードの環境があまり整っていませんが、比較的歴史の浅いバイナリーオプションや仮想通貨の業者などでは新規顧客を取り込むために、初心者にわかりやすくデモトレードの環境が用意されている事が多いのです。
ハイローオーストラリアのデモトレードの特徴
利用料金 | 無料 |
利用期限 | 期限無し |
スタート資金 | 100万円 |
登録 | 不要 |
取引時間 | 月曜日午前7時~土曜日午前6時まで |
取引方法 | リアル口座と同じ |
取引銘柄 | 34銘柄 |
ワンクリック注文 | 可能 |
トレーダースチョイス | 可能 |
転売 | 可能 |
取得レート先 | FXCM LMAX |
デモトレードを行うメリット
バイナリーオプションの取引は非常に簡単で、ある地点で通貨を購入し、それよりも未来の◯分後には購入したところよりも上か(ハイ)下か(ロー)というとてもシンプルなものです。
そのため、デモトレードで操作方法を確認するまでもないという方もいらっしゃいますが、デモトレードには下記の有効な使い方があります。
①相場の流れを理解できる
②フォワードテストを行える
①相場の流れを理解できる
バイナリーオプションは外国為替取引の一種ですので、24時間取引は行われて価格は常に動いています。しかし実はその中で取引に向いている時間と向いていない時間が存在します。
これはボラティリティというものが関係しているのですが、これは価格がどれだけ活発に動くかどうかの指標で、動きが活発なほどバイナリーオプションは勝ちやすく、動きが弱いほど勝ちにくい取引です。
初めてバイナリーオプションを行う方はそもそもこの発想がすっぽぬけているので負けてしまうことが多いのですが、まずボラティリティが活発になる条件として、たくさんの投資家が参加している時間帯であることと、たくさんの注文が入るタイミングであることが必要です。
基本的に投資家がたくさん参加している時間帯は日本時間の午前9時からの1時間、ヨーロッパの参加者が取引を開始する16時~19時あたり、そしてアメリカ投資家が参加してくる21時以降です。
そしてたくさんの注文がはいるタイミングですが、これはローソク足の切り替わり時間で多くの取引時間がかぶる時間のことを指し、具体的には15分単位、30分単位で、時計で表しますと毎時00分、15分、30分、45分のタイミングは値動きが一時的に活発になります。
初めてバイナリーオプション取引を行う方は、まずデモトレードでこの値動きが活発になるタイミングを身体に覚え込ませる必要があります。
この慣れるにはだいたい1週間ほどはかかるかと思いますが、デモトレードであればノーリスクでこの練習ができます。
デモトレードをしていると、ブローカーによっては「引き分けも負け」になってしまうということに気づくと思います。
気にしない方も多いですが、1分足以下の短い時間で小さな利益を積み重ねるタイプのトレードではかなり不利な仕様です。
そういう時は、ペイアウト率などにこだわらず、引き分けが払い戻しになるBi-Winningのような業者を使うのも一つの手です。
②フォワードテストを行える
フォワードテストとは、自動売買のサインツールなどを実際の相場で動かして、その取引結果を集めて分析することです。
通常のフォワードテストでは実際に賭金を払って自動売買を動かしてテストを行いますが、自動売買システムによってはブローカーのデモトレード画面を使って行うことができますので、賭金を支払わなくてもフォワードテストが行えるわけです。これは自動売買のトレーダーさんにとってはとても便利な機能ですね。

ファイブスターマーケットでデモトレードの始め方
ここではファイブスターマーケットを使ってデモトレードを行う方法を解説していきましょう。
まずはファイブスターマーケットのページに飛びます。
移動しましたら、TOPページ上部のクイックデモをクリックしましょう。

デモトレード画面

基本的な注文方法ですが、初めての方はまず①から株やFX、暗号通貨などの通貨を選択します。
一度選択した通貨は②に登録されていくので、次回からはすぐに呼び出せるようになります。(削除したい時はシンボル名の右のマイナスをクリック)
次に③では1分以上の取引(ハイロー)または秒単位の取引(Turbo)を選択し、④で掛金を選択してください。

通貨やロットを選択したら、次に上記①の判定までの時間を入力して、ハイかローのボタンを押せばエントリーします。
判定までの残り時間は②にリアルタイムで表示されます。
エントリーボタンには73%と表示がありますが、これは例えばペイアウトが73%の場合、1000円を賭けて勝利すると1000×1.73の1730円が払い戻されるということです。
ペイアウト率は、通貨ペアや取引時間で変わります。
デモトレードは勝ちやすい

取引履歴は、左の「パネル」をクリックすると、取引情報が表示されます。
デモトレードでポチポチと取引していて、しばらく忘れていた頃にパネルを開いてみると──
なんと、お金がものすごく増えている!
そんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
それでつい、「バイナリーオプションって、こんなに簡単なの?ちょっと本格的にやってみようかな」と思ってしまう。
実は、これが“バイナリー沼”の始まりなんです。
でも、ここでデモトレードでうまくいかなかった人。つまり、負けまくった人は、ある意味ラッキーだったのかもしれません。
というのも、デモトレードはどんなブローカーも、リアルトレードよりもほんの少し勝ちやすい仕様になっているんです。
もちろん、価格を不正に操作しているというわけではありません。
ですが、新規の顧客を獲得するために、デモではリアルよりもわずかに有利に作られているのです。
これは、この記事で最も大切なポイントになります。次で詳しく解説していきますね。
バイナリーオプションのデモとリアルトレードの違い
デモトレードは遅延やエントリー拒否などもなく、とても快適な練習環境を提供してくれています。
そのため多くの初心者さんが少しの練習でコツを掴み、デモトレードで利益を出せるようになります。しかし実はこの快適さがリアルトレードを行った時との勝率の差異を生み出しています。
デモトレードは約定拒否がないので勝ちやすい
約定拒否というのは、エントリーボタンを押した時に注文が通るか通らないかのお話です。実際にデモトレードではサクサクエントリーでき、連打でもしない限りはほぼすべてエントリーされるかと思います。
しかし実際にお金をかけてトレードをしますと、デモトレードとは違って全てがスムーズにエントリーするわけではありません。
例えば価格が動きすぎてエントリーしなかったりすることはしょっちゅう起こります。
これは各社のサーバーの問題でもあり、エントリーが集中して過度な負荷をかけないための仕様でもあるので諦めるしかありません。
スリッページも発生しないのでトレーダーに有利
リアル口座で注文をだしますと、たまに変なところでエントリーしてしまうことがあります。しかしデモトレードではほぼ発生しません。
これがリアルで取引する場合は結構厄介な問題でして、たまに価格にタッチしていないのに不利な値段で約定してしまうこともあります。これをスリッページといい、「価格が滑った」なんて言い方をします。
残念ながらこのスリッページはバイナリーオプション業界では日頃から行われていることで、ほぼ100%顧客に不利な方向へ滑ります。
とはいえこのスリッページに関してはFXなどでもよくあることなので諦めるしかなく、対策としてはなるべく30秒や1分といった短いゲーム時間でのエントリーを避けることで、ある程度影響を緩和することができます。
デモ口座はリアル口座よりも遅延が少ない
これは先ほどの約定拒否とも関係しているのですが、デモトレードはエントリーが非常にスムーズです。エントリーボタンを押せば素直にエントリーされます。
ですので、30秒や1分などのスキャルピングに近いエントリーをおこなって調子がいいと、ノンストレスでどんどん気分が高揚してきます。
しかしこれがリアル口座になった途端にエントリーが数秒遅れたりしはじめます。これに関しては結構クレームがでていますがどのブローカーも改善する素振りはありません。
まあリアル口座でエントリーボタンを押した瞬間はなんらかの計算をおこなっているのでどうしても遅れてしまうんでしょうね。
トレーダーさんはこういうことも踏まえてトレードをしていかなければいけないのです。
デモトレードの色々な使い方
フォワードテストができる
記事前半でも少し書きましたが、デモトレードでは自動売買を動かしながら取引履歴を蓄積し、勝率などのデータを収集するフォワードテストが可能です。
通常、リアル口座での取引はすべて履歴に残りますが、デモトレードの場合は履歴はどんどん削除されてしまいます。
しかしFX-EAラボで紹介している自動売買システムAutoMultiTraderをデモトレードで使うと、AutoMultiTraderが取引履歴を記録して勝率まで出してくれるので、フォワードテストを行うことができるんです。
もちろんさきほど書いたように、デモではスリッページや約定拒否はおこりませんので実際の運用とは少し違った結果になりますが、それでも過去のデータでバックテストを行うよりは、かなり実戦に近い数値を出すことができます。
ハイローオーストラリアのデモトレードを利用した偽装動画
こちらはインチキサインツールのデモトレードを利用した偽装動画です。「実際の取引画面です」なんてでていますが、デモトレードかと思われます。
ChromeでHTMLをいじって本口座に見えるようにしているようですね。デモトレードはこういう宣伝によく利用されています。
また、この画面にはでていませんが取引履歴にある取引番号もデモとリアルでは大きな差がありますし、そもそもリアルトレードでは00秒付近でこれくらい連続でのエントリーは約定遅延が発生するので不可能なんです。
しかし初心者さんがこういった動画で騙されてしまうの案件は跡を絶ちません。みなさんは引っかからないように気をつけて下さいね!
デモトレードを使った詐欺の手口
次は実際にあった巧妙な詐欺の手口です。
デモトレードはリアルトレードに比べて約定拒否や遅延、スリッページがないために取引成績が良くなります。
そのことを利用して、まず詐欺のインジケーターの販売者はお客さんに「弊社のお試し用インジケーターをデモトレードで1ヶ月動かして下さい」とお客さんに勧めます。
一般のほどほどのインジケーターでもデモトレードの場合ですと勝率は50%よりもプラスになることがほとんどです。
しかしデモトレードがリアルトレードよりも勝ちやすいなんてことは初心者の方は知りませんので、「実際にデモで勝った!これは良いインジケーターだ!」とその業者を信じてしまい、その後業者が「デモでお試しいただいたインジケーターよりも2割ほど勝率の高いインジケーターを販売しますがいかがですか?」と勧めてくる高額なインジケーターに手を出してしまうわけです。
デモトレードはこういう手口にも利用されていますので気をつけてくださいね。
バイナリーオプションはデモだとなぜ勝てるのか?リアルとの違いを解説 まとめ



